古川琴音&中島歩ら3組の会話劇。世界観を凝縮した秀逸な予告編
西島秀俊が主演し、カンヌ国際映画祭で脚本賞ほか全4冠に輝いた話題作『ドライブ・マイ・カー』。その監督である濱口竜介の最新作にして、ベルリン国際映画祭にて銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞した『偶然と想像』の予告編が公開。10月30日から開催される第22回東京フィルメックスのオープニング作品として日本初公開されることも決定した。
・嘘をつかない人、西島秀俊らキャスト選びでカンヌ4冠・濱口監督がこだわったポイントとは?
本作には、連続テレビ小説『エール』や『コントが始まる』など話題作に出演、強い存在感を放つ古川琴音をはじめ、中島歩、森郁月、甲斐翔真ら注目の顔ぶれが集結。また、濱口組出演経験のある玄理、渋川清彦、占部房子、河井青葉ら個性豊かな俳優陣も参加。
3部構成で描かれる本作は、親友、大学教授と生徒、20年ぶりに再会した友人という3組の人間関係が、会話を軸にどんどん掘り下げられ、想像し得なかった展開へと向かっていく。
自身初の短編集となった本作について濱口監督は、「3つの物語は“偶然”をテーマにしていて、それまで暮らしていた日常からだんだんはみでていく、そのことによって新しい自分を発見していきます。どの物語も役者さんが素晴らしく、自分自身が現場で本当に彼らの会話がおきている感覚になり、そしてその会話に引き込まれていきました。役者さんの演技を見ていただくため、ぜひ劇場にお越しいただけたらと思います」とコメント。
また、ベルリン国際映画祭・銀熊賞に続き、9月にハンガリーで開催された第17回CineFestミシュコルツ国際映画祭にて最高賞にあたるエメリック・プレスバーガー賞受賞など、世界各国の映画祭で上映されていることについては「自宅の近くでリハーサルをしたり、こぢんまりと親密な形で撮影をしていた作品。見つけてくれたベルリン映画祭はじめ、世界中の映画祭に招待していただいていることをとても光栄に思います」と語った。
『偶然と想像』は12月17日から全国公開。オンライン同時配信も。
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