“集大成”ライヴを記録、幸福感と高揚感に満ちたドキュメンタリー
細野晴臣デビュー50周年記念ドキュメンタリー映画『NO SMOKING』の公開から2年。新たに2019年にアメリカ・ニューヨーク、ロサンゼルスで開催された貴重なライヴ映像と細野晴臣の直近のトークシーンをまとめたドキュメンタリー『SAYONARA AMERICA』が11月12日より、シネスイッチ銀座、シネクイント、大阪ステーションシティシネマ他にて全国順次公開することが決定。その予告編が公開された。
・日本ポピュラー音楽界の至宝・細野晴臣と『万引き家族』などの映画音楽
はっぴぃえんど、YMOとして活動、常に変化を繰り返し、斬新にして普遍的な音楽を想像し続ける唯一無二のミュージシャン、細野晴臣。そのデビュー50周年記念ドキュメンタリー映画『NO SMOKING』(19年)の公開から2年、世界は一変してしまった。突然現れたウィルスにより、それまで普通だったことが普通でなくなり、音楽も映画も舞台も、全てのエンタテインメントを家で楽しむことが余儀なくされる日々が普通になった。ライブは映像として伝えられ、人々が同じ空間で音楽を楽しんでいたのは過去の出来事になった。
そんな自由が制限された世界だからこそ、”In Memories of No-Masking World”(マスクがなかった世界を偲んで)、 2019年アメリカ、ニューヨークとロサンゼルスで開催された“集大成”となるライブを記録した、幸福感と高揚感に満ちた『SAYONARA AMERICA』が完成した。
今回解禁となった予告編は、「久しぶりにギターを持った。もう2年も触ってなかったなぁ」という言葉と共に屋上でひとり、ギターを片手に佇む細野晴臣の姿から始まる。そして2021年夏、「突然現れたウィルス。このパンデミックは、世界的なオペラのように感じる」と静かに語る場面から、2019年アメリカでのライブの熱狂へ。5月28・29日ニューヨークのグラマシー・シアター、6月3日ロサンゼルスのマヤン・シアターで開催されたライブのチケットはすぐに完売。ライブ当日はファンが長蛇の列になった伝説のライブに「すごく興奮するわ!」「独創的で超クール」「すごく幸せにしてくれるの!」と嬉々として語る観客たち。ファンで埋め尽くされた客席は、細野の登場で熱を帯び、細野晴臣の音楽に酔いしれていく様子が予告編からも伝わってくる。
前作の『NO SMOKING』に続き監督をつとめた佐渡岳利監督は、「今回の映画は、『NO SMOKING』でも一部紹介した、細野さんの2019年のアメリカツアーを主題にしたライブドキュメントです。タイトルの『SAYONARA AMERICA』は細野さんご自身がつけてくださいました。映画を最後まで観ていただけると、細野さんがこのタイトルをつけた意味が良くわかっていただけると思います。アメリカへの愛、音楽への愛、そして楽しくてチャーミングな細野さん満載のこの映画は、世界が変わらざるをえないこの時代だからこそ伝えたいメッセージがたっぷりつまった作品です」とコメントしている。
“憧れの地”アメリカの舞台で軽やかに、自由に、ギターを奏で、歌う細野晴臣、彼は今何を思い、語るのか—。「住所不定無職低収入」「Sports Men」「Body Snatchers」など全17曲の楽曲で彩られるライブを今、映画館で楽しもう。
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