対ソ連戦の最高視聴率95%! 伝説の女子バレーボールチーム『東洋の魔女』の真実に迫る!

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日本女子バレーボールチームのアニメのような活躍を仏人監督が描いた実験的ドキュメンタリー

1964年の東京オリンピックで金メダルに輝いた女子バレーボールチームを追ったドキュメンタリー映画『東洋の魔女』(原題:Les Sorcières de l’Orient)が、11月13日に「フランス映画祭2021 横浜」で上映されることが決定。映画祭では上映後、金メダリストである「東洋の魔女」のメンバー4名による舞台挨拶が行われることが発表された。併せて、本作の日本版予告が解禁となった。

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1964年10月、戦後復興の象徴として開催された東京オリンピック。メダルラッシュに日本国民が熱狂する中、圧倒的な実力を見せたのが女子バレーボール代表だった。インパール作戦に従軍し、奇跡の生還を果たした大松博文監督率いる代表チームのメンバーは、その大半が紡績工場で働く工員で、連日深夜まで徹底的な特訓を受ける生活を送っていた。その結果、彼女たちは世界から「東洋の魔女」として恐れられる存在となった。

そして迎えた196410232055分、世紀の金メダルポイント。対ソ連戦の最高視聴率はなんと95%! 平均でも66.8%に達していたと言われ、まさに当時の日本国民全員が目撃した勝利の瞬間であった。またこの歴史的勝利が戦争の影を引きずる日本に再び自信と誇りをもたらしたと言われている。

市川崑監督の記録映画『東京オリンピック』(65年)、カンヌ映画祭グランプリ作品『挑戦』(64年)、アニメ『アタック NO.1』、戦後日本の風景などの映像をふんだんに織り交ぜ、80代に差しかかった現在の彼女たちの肉声も交えながら、「なぜ日本は彼女たちに熱狂したのか」を解き明かしていく本作。

監督はテニス選手ジョン・マッケンローを追った『完璧さの帝国』(18年)など、アスリートたちに焦点を当てた映像作品を手がけてきたジュリアン・ファロが務めた。

「フランス映画祭2021 横浜」の11月13日15時45分の回上演終了後には、「東洋の魔女」元メンバー、千葉勝美旧姓・松村)、田村洋子 (旧姓・篠崎)、中島百合子 (旧姓・半田)、神田好子 (旧姓・松村)、神田好子(旧姓・松村)の4名が舞台挨拶に登壇する。

『東洋の魔女』は12月11日より全国順次公開。