100回試して1000回直す! 明治から令和へと受け継がれる吟醸酒造りへの熱い思い

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『吟ずる者たち』

夢破れたヒロインを救ったのは家宝とされてきた杜氏の手記

日本で初めて吟醸酒をつくった吟醸酒の父・三浦仙三郎の魂“百試千改”を軸に描かれる映画『吟ずる者たち』が、11月5日より広島で先行公開される。それに伴い、本作の予告映像が公開された。

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全編広島ロケで撮影された『吟ずる者たち』は、明治から令和へと引き継がれる吟醸酒への思いを描いた作品だ。令和の主人公・永峰明日香(比嘉愛未)と明治の主人公・三浦仙三郎(中村俊介)。時代を越えて、2人の酒造りへの熱い思いが継がれる。

主人公の永峯明日香は東京で夢破れ、故郷広島へ。実家は三浦仙三郎の杜氏の末裔が継いだ酒蔵。養女である明日香は、幼い頃から酒造りに興味を持っていたものの、実家を継ぐことは、そぐわないと避けて生きてきた。目標を見失っていた明日香は父・亮治が家宝とする三浦仙三郎の手記を目にする。

一方、明治初期、新米酒造家の三浦仙三郎は、醸造中に中の酒が腐る「腐造」に何度も見舞われる。資金不足、両親、愛する養女の死……逆境の中、腐造を起こさない、安定した日本酒醸造技術の確立に研鑽を重ね、ついに軟水による低温醸造法を導き出す。

明日香は仙三郎の百回試して、千回改める“百試千改”の想いに強く惹かれる。そんな折、父・亮治が突然倒れ、サラリーマンの兄・創太は、たとえ仕込み中であろうとも蔵をやめるべきだと主張する。三浦仙三郎の思い、父が手帳に残した新酒への思い、明日香は、わだかまりを超え、“百試千改”のモノづくりに入る決心を固めるが……。

今回公開されたのは、90秒のロング予告映像。既に公式サイトでは配信中のものとなる。風光明媚な瀬戸内海を臨む広島の風景で始まる映像は、現代の主人公と明治の主人公の映像を交錯させながら、酒造りへの想いを綴っていく。“百試千改(ひゃくしせんかい)”―百回試して、千回直す。

限りのない努力の積み重ねを表現した言葉の通り、吟醸酒に生涯をかけた三浦仙三郎と、その信念を引き継ぐ永峰明日香の感動のシーンとともに豪華共演陣にも注目だ。

『吟ずる者たち』は11月5日より広島で先行公開、来年22年に全国順次公開される。