銃を突きつけられたメタル・ラジオ曲のDJが流したのはザ・スミスの名曲

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落ち込んだ気分から一転、上着を脱ぎ捨て一心不乱にダンス

伝説のバンド、ザ・スミスの名曲で彩る珠玉の青春音楽映画『ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド』が、12月3日より全国で公開中。今回、本作の本編映像が公開された。

・ザ・スミスファンがラジオ局をジャック! 長年語り継がれる伝説の事件とは?

80年代に痛烈な歌詞と独特の音楽性でイギリスのミュージックシーンを席巻した伝説のバンド、ザ・スミスの名曲の数々と貴重なインタビュー映像を彩りに80年代の青春を描いた音楽映画『ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド』。舞台は、87年、コロラド州デンバー。スーパーで働くクレオは大好きなザ・スミス解散のニュースにショックを受け、レコードショップのディーンに「町の連中に一大事だと分からせたい」と訴える。ディーンはクレオをデートに誘うが、クレオは友だちに会いに行ってしまう。1人になったディーンは地元のヘビメタ専門ラジオ局に行き、「ザ・スミスの曲をかけろ!」とDJに銃を突きつける……。

本作品は、タイトルの「ショップリフターズ」、代表曲「ゼア・イズ・ア・ライト」「ディス・チャーミング・マン」「心に茨を持つ少年」ほか、ザ・スミスの楽曲20曲以上を全編に散りばめ、メンバーとの関係や解散について語る若き日のモリッシーの映像を収録している。さらに80年代のファッションや空気感を再現し、若者たちが未来への不安と自分を探してさまよう刹那を描く。

今回、公開されたのは、主人公クレオやシーラたちが、ラジオから突然流れ出したザ・スミスの楽曲「クイーン・イズ・デッド」に踊り狂う本編映像。ザ・スミス解散のニュースに落ち込むクレオら4人は、何をするでもなくバーで時間を過ごしている。その時、店内のラジオから「リスナーには申し訳ないが、今スタジオで男に銃を向けられている」と突然のアナウンス。

ラジオDJとハイジャック犯のやり取りのあと、DJが「俺たちの世代が生んだ最高のバンドを追悼し彼らの曲を流すことにする。ザ・スミスだ」と嫌そうに言うと、ラジオからザ・スミスの「クイーン・イズ・デッド」が流れ始める。今まで落ち込んでいたクレオは上着を脱ぎ捨て、店内で一心不乱に踊りだし、つられてビリーとシーラもそれに続く。ザ・スミスの解散に落ち込み、ザ・スミスの音楽に元気づけられる本作ならではの魅力を切り取った映像となっている。

映画はこの他にも解散を語る若かりし日のモリッシーやライブ映像などファン必見の貴重な映像の数々に加え、本作の内容とシンクロしたザ・スミスの曲が随所に散りばめられている。ザ・スミスのファンはもちろんのこと、青春映画好きにも見逃せない物語だろう。

『ショップリフターズ・オブ・ザ・ワールド』は12月3日より全国公開中。