『カメ止め』監督が脚本、 “笑いの力”で東日本大震災と真摯に向き合う

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(C)「永遠の1分。」製作委員会 

アメリカ人が3.11を題材にコメディ映画を撮る⁉

『カメラを止めるな!』の監督・上田慎一郎による脚本、彼の盟友・曽根剛がメガホンを取り、“笑いの力”を武器に東日本大震災と真摯に向き合ったヒューマンドラマ『永遠の1分。』が来年春に全国公開。この度、岩手県久慈市でのメイキング映像とともに監督、脚本家、出演者のコメントが到着した。

・これは見たことない! 構想10年、『カメ止め』上田慎一郎監督による異色作!

3.11を題材にしたドキュメンタリーを撮ってくるように命じられ来日したスティーブ。被災地に入り、復興の道半ばの現状を目の当たりにした彼は、部外者がこの題材を取り上げることは許されるのか? と葛藤する。本作は、“笑い”がもたらす癒しの力で困難や葛藤を乗り越えていく姿を描くヒューマンドラマであると同時に、東日本大震災を題材にしたコメディ映画を撮るという、制作陣が実際に映画化にあたり苦悩したことを追体験することができる作品。震災から11年。さらにコロナ禍という新たな困難に直面した私たちに、「困難な時こそ、前を向く力、ユーモアが必要」と、笑いがもたらす癒やしの力とともに、エンターテインメントという枠組みを使って、生きる上で必要な多くを授けてくれる作品に仕上がっている。

主演は、『コンフィデンスマンJP』で、ダー子(長澤まさみ)たちの世話をする執事を演じるなど、日本を拠点に幅広く活躍するニューヨーク出身のマイケル・キダ。ヒロイン役には、ヒップホップ・シーンでカリスマ的な存在感を誇るラッパーのAwich。本作が映画初出演となる彼女の、グルーヴ感あふれる圧倒的な歌声も大きな見どころだ。その他、『孤狼の血 LEVEL2』などメキメキと頭角を現している毎熊克哉、声優やCMのナレーションを中心に日本で活躍するライアン・ドリース、『万引き家族』の片山萌美、海外を拠点に女優活動をするルナ、ドラマ『最後の晩ごはん』の中村優一、『アイネクライネナハトムジーク』のアレキサンダー・ハンター、タレント・女優の西尾舞生、そしてベテランの渡辺裕之など、国際色豊かな実力派俳優陣が脇を固める。居酒屋での撮影では常連客を起用するなど、和気あいあいとした雰囲気が満載の撮影現場の様子が垣間見えた。

主演のマイケルが「初めて目を通した時、笑って泣いた」という脚本を書いた上田は、「本作の企画が持ち上がったのは2013年頃」と長い間温めてきた構想だったことを明かした。久慈市のツアーに参加し、1階と2階がなくなったホテルの悲惨な光景を目の当たりにした上田は、「自分に3.11を書く資格はないと思っていましたが、思い直しました。困難な時こそ、前を向く力、ユーモアが必要。この映画が、困難に立たされている世界中の人々の”力”になればと願います」と語る。また、麗子役のAwichは「私は3.11が起こった2011年に最愛の夫を亡くしました。だから、麗子の経験とは時系列的にも通じる部分がある。今回の作品に込めた私たちの願いが、東北の仲間たち、そして世界中の同じ痛みを持っている方々に届きますように」とコメントを届けている。

映画『永遠の1分。』は2022年春より公開。

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