出会うはずのなかった2人が出会い、壮大な勘違いが引き起こす殺人事件
第32回東京国際映画祭で観客賞と最優秀女優賞を受賞したドミニク・モル監督のサスペンス『悪なき殺人』が、12月3日より公開中だ。それに合わせて本編において重要な意味を持つ映像が公開された。
・チャット恋愛の相手はアフリカの詐欺師!? 重要な謎が隠されている本編映像
吹雪の夜、フランスの山間にある町でひとりの女性が姿を消し、殺された。疑われたのは農夫のジョゼフ。ジョゼフと不倫関係にあった女アリス。そしてアリスの夫ミシェル。そう、我々はまだ知らない。たったひとつの「偶然」が連鎖し、悪意なき人間が殺人者になることを。
この失踪事件を軸にして、男女がリアルタイムで繋がっていることが紐解かれていき、壮大なミステリーに絡んでいた事実が次第に明らかになっていく。フランスの雪深い山間の町で起きた事件は、遠くアフリカのコートジボワールへと繋がっていたのだった。幾重にも重なる「偶然」という「必然」。人間の本能と滑稽さをも内包した、極上のサスペンスドラマが繰り広げられる。
今回、公開された本編映像は、壮大な勘違いが殺人を引き起こすことに繋がっていく重要なシーンだ。登場人物のひとり、ミシェルはアフリカの詐欺師アルマンが装う美女アマンディーヌとのチャットにハマり、すでにお金を騙し取られている。今回の映像では、そのミシェルが、なんとアマンディーヌによく似たマリオンに偶然にも出会ってしまうのだ。
そもそもミシェルがチャット上でやり取りしていたのは、詐欺師のアルマンが装うアマンディーヌだったわけであり、この対面シーンでのやり取りでも、当然ミシェルはマリオンに対してアマンディーヌと呼びかける。ミシェルを知らないマリオンは相手を蹴り飛ばすが、なぜ2人が出会うことなったのか。この本編映像に至るまでのシーン、及びその後のシーンもかなり重要な意味を持っている。
『悪なき殺人』は、12月3日より公開中
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