地球の核が震えるような不穏な“音”! 監督自身の「頭内爆発音症候群」から着想を経た記憶の旅路

#MEMORIA メモリア#アカデミー賞#アピチャッポン・ウィーラセタクン#カンヌ映画祭#ジャンヌ・バリバール#ティルダ・スウィントン

(C)Kick the Machine Films, Burning, Anna Sanders Films, Match Factory Productions, ZDF/Arte and Piano, 2021.

カンヌ映画祭4度目の受賞となるアピチャッポン・ウィーラセタクン監督最新作

アピチャッポン・ウィーラセタクン監督最新作『MEMORIA メモリア』が3月4日より全国公開される。これに先駆けて本作品の予告篇が公開された。

・第63回カンヌ国際映画祭でタイ映画が初の最高賞。北野監督は受賞ならず…

『ブリスフリー・ユアーズ』(02年)『トロピカル・マラディ』(04年)『ブンミおじさんの森』(10年)に続き、本作品でカンヌ国際映画祭4度目の受賞となったアピチャッポン・ウィーラセタクンの監督・脚本による最新作『MEMORIA メモリア』。21年カイエ・デュ・シネマのベスト3入りや、全米映画批評家協会賞の撮影賞ノミネートなど、本年度の話題作として世界中を回り続けている。

南米コロンビアが舞台の本作品は、監督が初めてタイ国外で制作。監督自身が経験した「頭内爆発音症候群」から着想を経た記憶の旅路が描かれる。ティルダ・スウィントンが演じるのは、コロンビアのメデジンで農ラン業を営むジェシカ。病床の妹を見舞うため首都ボゴタを訪ねた夜、ある“音”に襲われたことから、物語は動き始める。

『バルバラ セーヌの黒いバラ』(17年)でセザール賞主演女優賞を受賞したジャンヌ・バリバールが人骨の研究をしている考古学者アグネスを、コロンビアのTVシリーズなどで活躍するエルキン・ディアスが川沿いの男エルナンを、メキシコのアカデミー賞ことアリエル賞を6度受賞しているダニエル・ヒメネス・カチョがジェシカの義弟フアンを演じる。実力派の国際的キャストを迎えた本作は、第94回アカデミー賞国際長編映画賞コロンビア代表に選出された。

この度、公開された予告編は、ジェシカが音響スタジオで自分にしか聞こえない“音”について話す場面からスタートする。「地球の核から響く轟音のような」その“音”に導かれるように、様々な場所を訪れるが、果たして彼女の行きつく先は……。ぜひ本編で確認してほしい。

『MEMORIA メモリア』は3月4日より全国公開される。