ドニー・イェンが認めた逆輸入俳優! ボクシングと総合格闘技を融合させた本格アクション

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過酷な減量とトレーニングにより体脂肪率3%まで搾り上げた鋼の肉体!

ドラマ『アバランチ』で注目を集めた“逆輸入俳優”木幡竜が主演を飾る映画『生きててよかった』が、5月13日より全国公開されることが決定した。これに併せて格闘シーンのリハーサル映像が解禁された。

闘い続けることにしか生きる価値を見出せない元ボクサーの主人公・創太を演じたのは、自身もプロボクサーの経歴を持つ木幡。プロボクサー、サラリーマンを経て一念発起で俳優を志すも不遇の時代を過ごしたが、オーディションで出演を勝ち取った中国映画『南京! 南京!』(09年)で高い評価を得ると単身中国に渡り、翌年にはアンドリュー・ラウ監督の『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』(10年)でドニ―・イェン、スー・チー、アンソニー・ウォンらと並び、悪玉のトップを演じ異彩を放った。

以来、中国を拠点に様々な映画やドラマに出演。佐藤健主演の映画『サムライマラソン』(19年)では長谷川博己の敵役を熱演、日中を繋ぐ俳優として活躍している。

中国トップクラスの俳優たちと渡り合った経歴を武器に、過酷な減量とトレーニングを重ね体脂肪率3%まで搾り上げた鋼のような肉体が魅せるボクシングと総合格闘技を融合させた本格アクションは、まさに規格外。綾野剛主演✕藤井道人監督のタッグで話題を呼んだ『アバランチ』では、綾野演じる主人公の“最狂の敵”を演じ、そのキレの良いアクションと独特の存在感で注目を集めた。

対峙した綾野は「元々ボクサーということでキレもすごいありますし、アクションも次の一手が全く読めないので、必死に避けるしかないですし、必死に打ち込むしかない」と賞賛する。本作でも、今までの日本のアクション映画の常識を覆す、演技を超えた本物の格闘を披露、まるでリングの上にいるかのような臨場感溢れる死闘を繰り広げている。

本作の出演について木幡は、「この映画はいろんな意味で僕自身の人生が詰まったものになったと思います」と語る。

監督・脚本を務めたのは、自身の境遇や経験をもとに手がけた『くそガキの告白』(11年)がゆうばり国際ファンタスティック映画祭で審査員特別賞ほか4冠を獲得した鈴木太一。本作について「早くこの映画を創りたい! と切に切に願った6年以上の年月を、僕も木幡さんもジリジリと過ごし、その思いを一気に吐き出しました」と語っている。

今回、解禁されたリハーサル映像は、主人公・創太のファイトシーンの練習風景を映し出している。劇中で幾度となく登場する迫力満点でリアルなボクシングと地下格闘技のファイトシーンは、実戦さながらの動きを何度も何度も繰り返し、緻密なカメラワークを計算して作り上げたものであり、アクション監督の園村健介率いるアクションチームと木幡の汗と努力の結晶である。

長年の闘いが体を蝕みドクターストップによって強制的に引退を迫られたボクサー・楠木創太(木幡)は、闘いへの未練と執着を捨てきれぬ中、恋人との結婚を機にボクシングを諦めることに。新しい生活を築くために仕事に就くも、不器用で何をやってもうまくいかず、社会にも馴染めず苦しい日々を過ごす。

そんなある日、創太のファンだと名乗る謎の男から大金を賭けて戦う欲望うずめく地下格闘技へのオファーを受ける。もう一度闘えることに、忘れかけた興奮が蘇り、沸き立つアドレナリン。その高揚感は何物にも代えがたいものだった。闘うことに憑りつかれた男の狂気と愚直なまでの生き様は果たして喜劇となるか悲劇となるか? 今、再び闘いのゴングが鳴る――。

『生きててよかった』は5月13日より全国公開される。