激動の時代にゆれる「家族」と「故郷」を描いた笑いあり、涙ありの人生賛歌『ベルファスト』が3月25日より全国公開される。今回、予告編が公開された。
・アカデミー賞最有力候補! 「家族」と「故郷」という普遍的なテーマを美しいモノクロ映像で描き出す人生賛歌
前を向く勇気をもらえる予告編&ビジュアル公開!
北アイルランド ベルファスト出身のケネス・ブラナーが監督・製作・脚本を務め上げた本作は、俳優・監督・演出家として映画や舞台の最前線で活躍し続けるブラナー自身の幼少期を投影した自伝的作品だ。先日行われた本年度アカデミー賞ノミネート発表では、作品賞、監督賞、助演女優賞、助演男優賞、脚本賞、主題歌賞、音響賞の7部門でノミネートを果たし、オスカー獲得への期待を高めている。
ベルファストで生まれ育ったバディ(ジュード・ヒル)は家族と友だちに囲まれ、映画や音楽を楽しみ、充実した毎日を過ごす9歳の少年。笑顔にあふれ、たくさんの愛に包まれる日常は彼にとって完璧な世界だった。しかし、1969年8月15日、バディの穏やかな世界は突然の暴動により悪夢へと変わってしまう。プロテスタントの武装集団が、街のカトリック住民への攻撃を始めたのだ。住民すべてが顔なじみで、まるで1つの家族のようだったベルファストは、この日を境に分断されていく。暴力と隣り合わせの日々のなか、バディと家族たちは故郷を離れるか否かの決断に迫られる――。
公開された予告映像の冒頭では、牧歌的で愛に溢れ、平和な時間が流れるベルファストの街から描かれるが、次の瞬間、突如暴徒が押し寄せ街の様子が一変。不穏な空気が蔓延し、怯える人々の姿が描かれている。しかし一方で、過酷な現実に立ち向かい、笑顔とユーモアを忘れずに未来へと向かう家族の姿も描かれており、抗うことのできない時代の変化に葛藤しながらも、前を向く勇気をもらえる予告映像に仕上がっている。
自伝的作品として本作を描いたブラナーは「その時の光景は、まさに私が記憶していたまま描かれている。あの午後、スローモーションのように世界がひっくり返る瞬間を見た。その瞬間から、世界は永遠に変わってしまったんだ」と当時を振り返るも、「過激さは違えども、世界中の人が同じような転換期を経験しているはずだと思ったんだ」と明かしており、コロナ渦の中、世界に変革がもたらされているこの時代にこそ、届けるべき物語であることを語っている。実際、50年もの間本作の製作に着手できなかった中で、2020年に起きたパンデミックの最初のロックダウンが始まった頃に脚本を書き始めたそう。
さらに、予告編と共に公開されたビジュアルは、躍動感あふれるバディの姿と「明日に向かって笑え!」というコピーが目を引くエネルギッシュなデザインが、未来への希望を感じさせてくれる。
コロナ禍の今だからこそ見るべき本作。3月27日発表(現地時間)のアカデミー賞オスカーの行方にも注目だ。
『ベルファスト』は3月25日より全国公開される。
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