「脚本を読んだ時の衝撃を観客にも感じてもらいたい」主演女優が語る普遍的テーマ
2021年カンヌ国際映画祭に出品され、8分間におよぶスタンディングオベーションで喝采を浴びた、愛と感動の物語『ブルー・バイユー』が、全国ロードショー中だ。今回、国外追放の危機に瀕した夫を支える妻・キャシー役を演じたアリシア・ヴィキャンデルのインタビュー映像が公開された。
・2・11公開『ブルー・バイユー』ジャスティン・チョン監督インタビュー
監督・脚本・主演を務めるのは、映画『トワイライト』シリーズで俳優として知られ、監督としても数々の賞を受賞している韓国系アメリカ人、ジャスティン・チョン。共演は、『リリーのすべて』(15年)でアカデミー賞助演女優賞を受賞したアリシア・ヴィキャンデル。
韓国で生まれ、わずか3歳で遠くアメリカに養子に出された青年が、自身は知る由もない30年以上前の書類不備で、国外追放命令を受け、2度と戻れない危機に瀕したらどうするか? アメリカの移民政策で生じた法律の“すき間”に落とされてしまった彼は、愛する家族との暮らしを守れるのか。不器用な生き方しかできない男、大きな愛で支えようとする女、義父を失う不安を抱える少女。家族を襲う不幸に揺れ動く3人を美しい映像とともに力強く描いた傑作が誕生した。
今回公開されたインタビュー映像では、キャシー役を演じたヴィキャンデルが、演じた役柄や作品について語っている。
彼女は「この作品では、アメリカだけでなく世界中の養子問題にも触れている。書類手続きに不備があって、どの国の市民権も得られず、家族や友だちのいる生まれ育った国から、突然よそ者扱いを受けたりする」と本作品の普遍的なテーマに言及。
さらに「私が初めて脚本を読んだ時の衝撃を観客にも感じてもらいたい。私自身、この家族にまつわる物語に深く心を揺り動かされたわ。アメリカだけでなく、世界中にこれほど多くの養子がいるとは。彼らは自分の国から合法的に追い出されてしまう。生まれ育った国なのに」と本作品に描かれている問題を知って欲しいと期待を込めた。
実際に映画館で本作品を鑑賞した観客からはSNS上で、「不遇な生い立ちや理不尽さに翻弄されながらも溢れ出る人間らしさ。号泣」「嗚咽を堪えるのに必死だったラスト5分/見て欲しいじゃない、見ろ」「『ブルー・バイユー』やばい。暫定ベストです」と絶賛コメントが相次いでいる。
『ブルー・バイユー』は、全国ロードショー中。
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