⽂芸版『プラダを着た悪魔』! 孤高の天才作家を支えた出版エージェンシーの知られざる実話

#サリンジャー#シガニー・ウィーバー#ジョアンナ・ラコフ#マーガレット・クアリー#マイ・ニューヨーク・ダイアリー#実話

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「何者か」になりたい女性が自分のストーリーを生きるための“大人の”自分探し

ハリウッドの新星マーガレット・クアリーと名優シガニー・ウィーバーがタッグを組んだ『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』が5月6日より全国公開される。これに先駆けて本作品の30秒予告が公開された。

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90年代のニューヨーク。作家を夢⾒るジョアンナは、⽼舗出版エージェンシーでJ・D・サリンジャー担当の⼥上司マーガレットの編集アシスタントとして働き始める。⽇々の仕事は、世界中から毎⽇⼤量に届くサリンジャーへの熱烈なファンレターを処理すること。しかし、⼼揺さぶられる⼿紙を読むにつれ、飾り気のない定型⽂を送り返すことに気が進まなくなり、ふとした思いつきで個⼈的に⼿紙を返し始める。そんなある日、ジョアンナが電話を受けた相手はあのサリンジャーで……。

ジョアンナは偉⼤な作家の声を借りていくうちに、自分自身を見つめ直すことになる。友人や恋人との関係、夢にかける情熱、そして自分の将来について──。

「何者か」になりたいと願うジョアンナが、自分のストーリーを生きるための、ニューヨークで開く人生の1ページ。都会の片隅で理想と現実の間で揺れ動く女性の姿を、瑞々しくユーモアたっぷりに描いた『レディ・バード』(17年)『フランシス・ハ』(12年)に続く、“大人の”自分探しムービーである。

今回公開された30秒予告は、作家を夢⾒てニューヨークにやってきたジョアンナが⽼舗出版エージェンシーで働き始めるシーンから始まる。エレガントな⽩のロングコートを⾝にまとったベテランエージェントのマーガレットが、タバコを⽚⼿に颯爽と出社し、新人アシスタントのジョアンナに厳しいダメ出しをしていく。ジョアンナの⽇課はサリンジャー宛の⼤量のファンレターに定型⽂を返信すること。しかし、彼らの情熱に溢れた⼿紙に⼼を揺さぶられ、「きちんと返事をすべき」とマーガレットに意⾒をするが……。

そして、部下のジョアンナをそっと⾒守るマーガレットの姿やふたりが抱き合うシーンが映し出され、「⽂芸版『プラダを着た悪魔』(06年)!」というレビューからも、上司と部下が信頼関係を築いていく感動のドラマを想起させる予告編となった。

ジョアンナ・ラコフの⾃叙伝「サリンジャーと過ごした⽇々」を映画化した本作品。あの孤⾼の天才作家を⽀えた出版エージェンシーでの知られざる実話にも期待が⾼まる。

劇中でモデルになった出版エージェンシーは、1929年に設⽴された「ハロルド・オーバー・アソシエイツ」。サリンジャーをはじめ、アガサ・クリスティ、ウィリアム・フォークナー、F・スコット・フィッツジェラルドなど数々の⽂豪の作品の契約・著作権の管理などを行ってきた。本が⽣まれる現場での様⼦が垣間⾒える本作品は、⽂学ファンも必⾒だ

『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』は5月6日より全国公開される。