「家族とは自らの意思で選ぶもの」国外追放命令を言い渡された男が下した決断とは!?
#アリシア・ヴィキャンデル#カンヌ映画祭#ジャスティン・チョン#ブルー・バイユー#インタビュー映像#カンヌ国際映画祭#シングルマザー#移民
「僕たちは見た目も違うし血縁もない、それでも君を選んだ」
2021年カンヌ国際映画祭に出品され、8分間におよぶスタンディングオベーションで喝采を浴びた愛と感動の物語『ブルー・バイユー』が大ヒット上映中だ。今回、監督・脚本・主演を務めたジャスティン・チョンのインタビュー映像が公開された。
・生まれ育った国から合法的に追い出される悲劇。心を揺り動かされる家族にまつわる物語
監督・脚本・主演を務めるのは、映画『トワイライト』シリーズで俳優として知られ、監督としても数々の賞を受賞している韓国系アメリカ人、ジャスティン・チョン。共演は、『リリーのすべて』(15年)でアカデミー賞助演女優賞を受賞したアリシア・ヴィキャンデル。
韓国で生まれ、わずか3歳で遠くアメリカに養子に出された青年が、自身は知る由もない30年以上前の書類不備で、国外追放命令を受け、2度と戻れない危機に瀕したらどうするか? アメリカの移民政策で生じた法律の“すき間”に落とされてしまった彼は、愛する家族との暮らしを守れるのか。不器用な生き方しかできない男、大きな愛で支えようとする女、義父を失う不安を抱える少女。家族を襲う不幸に揺れ動く3人を美しい映像とともに力強く描いた傑作が誕生した。
公開されたインタビュー映像では、チョン監督が作品に込めた思いを語る。「家族」という題材については、「家族とは自らの意思で選ぶもの、これがテーマだ。既に映画を鑑賞してるかもしれないが、アントニオからジェシーへの言葉を心に留めてほしい。“僕たちは見た目も違うし血縁もない、それでも君を選んだ”つまり家族の絆ということにおいて血縁よりも、選択という行為がいかに強いのか、彼はそうやってジェシーを慰める。それは私から観客への問いでもあり、全編を通して投げかけている問題だ」とメッセージを送った。
さらに、「アイデンティティに悩みながら育ち、祖国だと思っていた国に追い出され、挙句の果てに自分は米国人ではないと宣告される。本当に想像すらつかない。心揺さぶられる出来事だ。私は今回こうしてこの問題と出会い学び始めたわけだが、広く人々にも知ってもらうため映画を作ろうと思った」と、彼を作品作りにかき立てた動機を明かした。
映画館で本作品を鑑賞した観客からはSNS上で、「今年度ベスト10に入る名作です。号泣!!」「はじめて映画館で嗚咽がでるほど泣いたかもしれない」「主人公が下す決断に激しく心を揺さぶられる。余りに泣きすぎてマスクがびしょ濡れになってしまった」と感動の絶賛コメントが相次いでいる。
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