芥川賞受賞作家・今村夏子のデビュー作『こちらあみ子』が実写映画化されることが明らかになった。
主人公あみ子演じるのは応募総数330名のオーディションから選ばれた新星・大沢一菜!
本作は、「むらさきのスカートの女」で第161回芥川賞を受賞した今村夏子が2010年に発表し、太宰治賞、三島由紀夫賞をW受賞した処女作「あたらしい娘」(後に「こちらあみ子」に改題)が原作。広島で暮らすあみ子の少し風変わりだが純粋な行動が、家族や同級生など周囲の人たちを否応なく変えていく過程を描く。
本作で主人公あみ子を演じるのは、応募総数330名のオーディションの中から見いだされた新星・大沢一菜(おおさわ・かな)。圧倒的な存在感で“あみ子の見ている世界”を体現する。
父親役には、是枝裕和監督作『ワンダフルライフ』(99年)から河瀬直美監督作『朝が来る』(20年)など世界的な人気を誇る監督の映画からTVドラマ『最愛』まで幅広い活躍を見せる井浦新。母親役は主演作『茜色に焼かれる』(21)が数々の映画賞を受賞した尾野真千子。
監督は、大森立嗣監督をはじめ、日本映画界を牽引する監督たちの現場で助監督を務めてきた森井勇佑。原作小説と出会って以来、映画化を熱望してきた監督が、原作にはないオリジナルシーンやポップでグラフィカルな映像描写で“あみ子の見ている世界”に新たな風を吹き込み、念願の監督デビューを果たした。
あみ子の魅力について、森井監督は「世界の輪郭はもっと、ぐにゃっとしていて、きらきらしていて、不気味で、粒だって生きいきしているのだということ。社会とは別に、そんな世界のありようがあるのだということ。この感覚を映画にしたいと思いました」とコメントを寄せる。
劇場公開決定の一報と合わせ、両A面のティザービジュアルと超特報の3種(「あみ子、川であそぶ。」、「あみ子、だんご虫をさわる。」、「あみ子、お兄ちゃんとセッション。」)が解禁。ティザービジュアルの片面には、大沢一菜演じる中学生のあみ子がこちらに向かって手を伸ばしている写真、もう片面には、下校途中、力強く立つ小学生時代のあみ子の写真が使われています。タイトルロゴには劇中に登場するトランシーバーをあしらい、キャッチコピーにはあみ子の印象的なセリフ「応答せよ、応答せよ」を使用。この度のあみ子役のお披露目に合わせ、キャラクターの表情、たたずまい、心の声を全面に押し出したビジュアルが完成
『こちらあみ子』は7月8日より全国順次公開。
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