他人の家に遺書を投函する女子高生と自傷行為を繰り返す同級生…「死にたい」2人が支え合い、辿り着く先は
#PFFアワード2020#せとらえと#ぴあフィルムフェスティバル#守田悠人#阿部百衣子#頭痛が痛い
PFFアワード2020にて審査員特別賞を受賞した『頭痛が痛い』が、6月3日より全国順次公開される。今回、特報が公開された。
・コロナやウクライナ侵攻前、東京オリンピックを迎える頃の女子高生の憂鬱に寄り添う
主演・阿部百衣子「人と人との溝が深くなってしまった今だからこそ見て欲しい映画」
自傷行為や恋愛感情のないセックスを繰り返し、家庭に不和を抱える不登校気味の高校生・鳴海と、エゴだとわかりつついつも人のことを考え、救急セットを持ち歩く同級生・いく。2人は、いくが鳴海のライブ配信を見るという一方通行の関係だったが、いくが梶井基次郎の「檸檬」のように、自分の遺書を赤の他人の家に投函するところを鳴海が目撃し、互いの心と傷の手当てをし、支え合う関係に発展していく。
監督は、第28回新人シナリオコンクールに『幸福なLINE』で佳作1位に入選した守田悠人。本作は初監督作品となり、映画監督の登竜門であるぴあフィルムフェスティバルのPFFアワード2020で審査員特別賞を受賞した。審査講評では、画家・平松麻に「守田監督はいつもいくと鳴海の横にいるように私には見えました。ひとのいたみを分かったつもりでやり過ごしてしまう危うさに守田監督は向き合っていたのだと思います」と評された。
いく役を演じた阿部百衣子は、「『死にたい』はタブーな感情で、表に出すことはなかなかできないかもしれないけれど、決して悪いことではない。誰だって抱いていい感情で、その感情を抱きながらも生きている人がいる。世の中は断絶をし続けているし、人と人は簡単には思いを共有できません。それでも、どこかには『生きていて欲しい』と願う人がいる。綺麗じゃなくても泥臭くてもいいから生きていていい。人と人との溝が深くなってしまった今だからこそ、見て欲しい映画です」とコメント。
鳴海役のせとらえとは、「『しんどいな』『死にたいな』と思うことに罪悪感を持ってしまったり自分を責めてしまう人って多いと思うんです。この鬱々としたご時世だからこそ、とかは言いたくないけれど。そういう人たちに見て欲しいし、死にたいなんて思ったことない人にも、『こういう人たちもいるんだ』って知ってほしい。あとは自分を大切にして欲しい。とにかく劇場に足を運んでいただきたいです」と思いを伝えた。
『頭痛が痛い』は6月3日より全国順次公開。
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