ノルウェー発の異色作『わたしは最悪。』が7月1日より全国順次公開される。今回、本予告映像が公開された。
・理想の未来とシビアな現実との間で揺れ動き、自分の気持ちに向き合うヒロインに全世界から共感の声
日常を描いた話なのに「痛烈」「センセーショナル」と“ミスマッチ”な熱いレビュー続出!?
学生時代は成績優秀で、アート系の才能や文才もあるのに、「これしかない!」という決定的な道が見つからず、いまだ人生の脇役のような気分のユリヤ。そんな彼女にグラフィックノベル作家として成功した年上の恋人アクセルは、妻や母といったポジションをすすめてくる。ある夜、招待されていないパーティに紛れ込んだユリヤは、若くて魅力的なアイヴィンに出会う。新たな恋の勢いに乗って、ユリヤは今度こそ自分の人生の主役の座をつかもうとするのだが──。
主人公の20代後半から30代前半の日々の暮らしを描いた作品でありながら、メディアからは「痛烈」「破壊的」「センセーショナル」「スリリング」といった、何ともミスマッチな熱いレビューが殺到。リチャード・カーティスやポール・トーマス・アンダーソンら名だたる名匠は、「完全なる傑作」「The Best Movie」と大興奮。
「いったいどんな映画?」という疑問には、トップ俳優から「人生初」との証言も飛び出すエモーショナルな映像体験で答えてくれる。本作品は、世界の映画ファンのオールタイム・ベスト・ムービーとして異例の話題作となっている。
監督は『母の残像』(16年)『テルマ』(18年)のヨアキム・トリアー。カンヌ国際映画祭コンペティション部門とある視点部門に本作品を含め3度正式出品されるなど、海外の映画祭で高く評価され、ノルウェーで最もリスペクトされている奇才でもある。
ユリヤを演じるのは、これが映画初主演となるレナーテ・レインスヴェ。子どもの無邪気さと愚かさ、大人のずるさと賢明さが混在する年代の感情の揺れ動きを、繊細かつ大胆な演技でグラデーション豊かに表現、映画界の未来を担う存在へと躍り出た。
今回公開となった予告は、主人公のユリヤが新たな出会いに胸高鳴る様子から始まり、芸術の都オスロが舞台。今の彼の元で幸せと思いながら、小さな違和感に気付かないふりをして過ごしてきた自分に、ある時「これは望んでいた自分?」と問いかけ、新しい恋に向かって走り出す。遊び心溢れる独創的な映像と、60〜70年代に活躍したハリー・ニルソンの今この時代にこそフィットするキャッチーな楽曲「I Said Goodbye to Me」にのせて描かれる。
彼女のセリフは行動とはうらはらなところもあるが、常に本音だから突き刺さる。世界中から共感や絶賛の声続々の本作ならでは映像や構成は、予告だけでも必見だ。
一体どのように「痛烈」で「センセーショナル」なのか……その答えは劇場で確かめよう。
『わたしは最悪。』は7月1日より全国順次公開。
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