マイケル・ジャクソンが歌う主題歌が全米1位! ねずみ軍団の襲撃を描いた異色作が日本最終上映

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ヒッチコックの『鳥』をしのぐと宣伝され、1972年正月映画の話題を独占!

2013年に耐震性の問題により惜しまれつつ閉館した銀座シネパトスの遺志を受け継いだ特集上映「銀座シネパトス復活映画祭」の第1弾として、『ウイラード』(71年)とその続編『ベン』(72年)が、5月20日〜6月2日の期間中のどこかで数10年ぶりに上映されることが決定した。これに併せてマイケル・ジャクソンが主題歌を歌う『ベン』の日本語字幕付き予告編が公開された。

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『ウイラード』は初公開当時、ヒッチコックの『鳥』(63年)をしのぐと宣伝され、72年正月映画の話題を独占した、ねずみ数100匹が人間を襲う異色作。アメリカ各都市では驚異的ロングランとともに各上映館の当時の動員、興収記録を次々と塗り替え、ヨーロッパでも大ヒットを記録した。

出演は『いちご白書』(70年)で一躍スターに躍り出たブルース・デイヴィソン、クリント・イーストウッドに出会う前のソンドラ・ロック、そして『ワイルドバンチ』(69年)などの名優アーネスト・ボーグナイン。

また、ピーナツを餌に約1年をかけて調教されたねずみ500匹が、合図とともに歯をむき出しにするグループ、家具の上に駆け上がるグループ、一斉にチューチュー鳴くグループなど25ものグループに分けられ世紀の名演技を披露する。

『ベン』は『ウイラード』の大ヒットをうけて即座に製作された続編。飼い主の裏切りにあったねずみのベンが、人間への復讐のため集団を形成し襲撃や略奪を繰り返すが、病弱で孤独な少年と出会って真の友情を育んでいく。大量ねずみがヒトを襲うパニック映画であると同時に、少年とねずみの心温まるやり取りに感涙必至の感動作でもある。

ラストからエンドロールに流れる主題歌は、当時13歳のマイケル・ジャクソンが歌う「ベンのテーマ」。マイケルがソロで初の全米シングルチャート1位を記録した曲であり、ゴールデングローブ賞で最優秀主題歌賞を受賞、アカデミー賞にもノミネートされている。

この2作品は権利関係の複雑さから長らく世界的にソフト化されていなかったが、17年に本国アメリカで権利がクリアになったことから日本でもブルーレイ&DVD化を果たした。

すでにその時点から上映の要望が高かったものの、様々な要因が重なりこれまで実現しなかった。2作ともに上映の権利終了間近のため、今回の映画祭が日本最終上映となる。

『ウイラード』『ベン』は「銀座シネパトス復活映画祭」5月20日〜6月2日の期間中に上映される。