伝説的シンガーの破天荒パンクドキュメンタリー!

ジョニー・デップ製作、伝説のパンク・バンド「ザ・ポーグズ」シェイン・マガウアンの人生に迫るドキュメンタリー『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』を6月3日より順次公開。この度、本作品のプロデューサー、ジョニー・デップのインタビュー映像が初公開された。

・ジョニー・デップ製作、伝説のパンク・バンド「ザ・ポーグズ」シェイン・マガウアンの人生に迫るドキュメンタリー映画『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』予告編

本作品の製作を務め、インタビュアーとしても出演しているジョニー・デップが、30年来の友人シェイン・マガウアンについて終始笑顔を見せながら語った。

「シェインとつき合っていくことはまるで、毎日違う靴を履くようなものなんだ。種類もさまざまでとてもきつい靴もある。常に強制的に何かを考えさせられることになる。46時中、足の痛みが頭から離れない。あるいはいろんな靴の履き心地を考えたりする。要は彩りのある経験をさせてくれるんだ。」とシェインといることは毎日違う靴を履くように、新たな刺激が得られると熱弁するジョニー。

また、ジュリアン・テンプル監督は「しかも“予測不能”だ。彼はワニなんじゃないかっていつも思ってる。寝ているように見えて実は違う」と本作品でシェインと1番向き合ってきたジュリアンだからこそ例えられる表現にジョニーも「危険だ。常に見てる」と納得の表情を浮かべる。会話が弾む中、話題はアイルランド音楽界で最も愛され、恐れられ、謎めいた言葉の達人シェイン・マガウアンという唯一無二の人物についてへ。

ジョニーは「普通シェインのように多くの作品を作る人は、自分らしくいられるときはとても静かなんだ。居心地が悪いと感じるとひねくれた態度を取ったりする。だからシェインも居心地の良い場所にいる時は、わめき散らしたり大声で話したりすることはない。静かに座って思いにふけっている。誰も想像できないような穏やかで調和のとれた心を持っている。時々手を伸ばしてこちらに触れ、つかもうとする。でもその手に触れると逃げてしまう。シェインはとても繊細な性格だ」と気心の知れた長年の友人ジョニーだからこそ見せるシェインの素顔が明らかとなる。

そして、「ザ・ポーグズ時代に作った作品でこんな楽曲がある。『ニューヨークの夢』。この曲は今でも間違いなく最高傑作の1つだ。でも彼はそのことを認めようとしない」とジョニー含め世界中の人々が太鼓判を押す楽曲、「ニューヨークの夢」を最高傑作だと認めようとしないシェインのプロ意識の高さが垣間見える。

名優ジョニーデップと巨匠ジュリアン・テンプルの豪華コラボにより実現した本作品。その裏にはシェインへの尊敬と熱い思いがあった。

映画『シェイン 世界が愛する厄介者のうた』は、6月3日より順次公開。