木幡竜が「早すぎても分かりづらい」アクションの動きの極意を語る!?

#園村健介#木幡竜#生きててよかった

(C)2022ハピネットファントム・スタジオ

本編とリハーサル(Vコン)映像を比較して検証!

”逆輸入俳優”木幡竜主演の映画『生きててよかった』が5月13日より公開。この度、木幡竜が主演俳優自ら参加し撮影した貴重なリハーサル(Vコン)映像と、こだわり抜いたアクションシーンについて語るインタビューを入れた特別映像が公開された。

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企画・構成から6年をかけてようやく公開を迎える本作品。元プロボクサーの木幡が、「なぜボクサーの多くはセカンドキャリアをうまく築けないのか。なぜうまく社会に適応できないのか?」という問いかけを鈴木太一監督に話したことから動き出したこの映画は、世界的アクションスター、ドニー・イェンと対峙した『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』など、中国を拠点に数々のアクション映画で活躍する木幡竜を主演に、彼のその珍しい経歴を十二分に活かす作品に仕上がっている。

今回公開された映像では、海外での撮影経験をもとに日本アクション映画に風穴を開けるべく挑んだアクションシーンへのこだわりが語られている。

まず、彼が日本でアクション映画に臨むにあたって一番初めに監督や制作陣にお願いしたこと。それは、アクションシーンにおいてはアクション監督に撮影のアングルや編集まですべての権限を受け渡すことだった。まだまだ日本の映画界ではスタンダードになっていないが、例えば前述の『レジェンド・オブ・フィスト 怒りの鉄拳』では、アクションシーンになるとあのアンドリュー・ラウ監督でさえ現場を離れ、アクション監督も務めたドニー・イェンがその場を仕切っていたそう。

そこで重要になるのがアクション監督の人選だが、『ディストラクション・ベイビーズ』などでかねてから木幡が「日本で、生っぽいアクションを撮らせたら右に出る者はいない」と注目していたという園村健介に白羽の矢が立った。そんな絶大な信頼を置く園村の指導のもと、アドリブ一切なしの緻密に計算されたアクションを繰り広げている。何よりも「スタントマンとの呼吸・信頼関係が本当に大切」と語る通り、どの現場でも積極的にコミュニケーションを図ろうとする努力も明かしている。

木幡のインタビューに加え、通常表に出ることのないアクションシーンのリハーサル映像(Vコン)の映像も挟まれる。「基本的にはスタントマン同士が演じたものを、俳優がチェックして動きを覚えるもの」だそうだが、撮影までのスケジュールがタイトになってしまった関係もあり、今回なんと主演俳優自らVコンに出演し練習を重ねている。

さらに、日本のスタントマンの優秀さに触れると、Vコン通りのスピードでは「動きが速すぎて早送りしているように見えてしまう」ことがあるそうで、本番ではあえてテンポを抑え本物らしく見せる工夫をしているという。Vコンと実際の本編映像を並べた映像を見て、ぜひそのスピードの違いを確かめてほしい。

映画『生きててよかった』は、5月13日より公開。