釜山国際映画祭、ソウル独立映画祭、大阪アジアン映画祭をはじめ、数々の映画祭で注目を集める韓国映画『なまず』が7月29日より全国順次公開される。
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信じたい看護師、信じたくない副院長、信じられない彼氏を中心に展開する物語
本作は、信頼と不信という普遍的なテーマを軸に、主人公ユニョンの半径0.5メートルで起こるハプニング、恋愛、決断といった、いくつかのエピソードがテンポ良く繋がり合い、心にぐっと刺さるセリフとカラフルで遊び心いっぱいの映像で紡がれる、近距離恋愛群像劇。
監督は、これまで短編作品を多く発表し、独自のユーモアとセンス溢れる作風で、インディーズ映画界のニューウェーブとして以前から韓国で注目されていたイ・オクソプ。本作は、彼女の長編監督デビュー作であり、日本でも大ヒットした『はちどり』(18年)と並び、韓国内でファングループが誕生するほど多くの共感を呼び、異例のロングランヒットを記録した話題作だ。
今回公開された予告編は、主人公ユニョン(イ・ジュヨン)が務める病院がまず映し出され「病院内で犯人捜しがはじまった」と話す声(チョン・ウヒ)とテロップで始まる。なんとこの病院で男女の恥ずかしい18禁レントゲン写真の盗撮事件が起きたのだ。
ユニョンと同棲中の恋人ソンウォン(ク・ギョファン)が、そこに写っている男女を自分たちだと勘違いしたことから物語は展開。本編では、信じたい看護師、信じたくない副院長、信じられない彼氏の3人を中心にそれぞれのエピソードが重なっていく作りとなっている。
予告編で断片的に映し出される“謎のシンクホール”、“地球を救うなまず”といったエピソードは本編でどう描かれるのか——。印象に残る軽快な音楽とカラフルで遊び心ある映像の数々も、鑑賞者の期待を高める予告編となっている。
『梨泰院クラス』や、是枝裕和監督の新作映画『ベイビー・ブローカー』でも主要キャストとして名を連ねている人気俳優イ・ジュヨン、『D.P. –脱走兵追跡官–』や、『新感染半島 ファイナル・ステージ』(20年)、『モガディシュ 脱出までの14日間』にも出演し、本作では出演のほかプロデューサー、脚本、編集まで務めているク・ギョファン。
主演を務めた『オアシス』(02年)での演技が高い評価を受け、その後も数々の映画で活躍、主演作『三姉妹』が控えるベテラン俳優ムン・ソリ。偶然にも出演作が立て続けに公開となる今最も旬な俳優たちが顔を揃えている本作。人気俳優チョン・ウヒが、病院に置いてある水槽からことの顛末を見守る”なまず”の声を務めている点も注目だ。
『なまず』は7月29日より全国順次公開。
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