元ニートの40歳新人監督が混迷の時代に放つクセが強くて愛おしいホームコメディ
今年の夏、PFF(ぴあフィルムフェスティバル)スカラシップ作品が2作連続で公開される。そのうちの1本、小松孝監督によるホームコメディ『猫と塩、または砂糖』の公開日が7月23日に決定。これに合わせて予告編が解禁された。
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本作は「僕の職業は猫である」という主人公のモノローグから始まる。社会を拒絶し自主的に母のペット「猫」になった長男、慎ましい母、アル中の父の3人で暮らす佐藤家。母と元カレの再会をきっかけに、その娘も巻き込み、狭いひとつ屋根の下、奇妙な同居生活が繰り広げられることになる。
本作で劇場長編デビューとなる小松孝監督は、早稲田のシナリオ研究会で天才と呼ばれるもデイトレーダーに転身して失敗、ニート生活を経て撮影した映画『食卓』でPFFアワード2016グランプリを受賞し、40歳にして監督デビューを果たしたユニークな経歴の持ち主。
本作でも、型破りな脚本、絶妙なキャスティングに加え、「アリの巣を俯瞰的に観察する面白さ」を再現したカメラワーク、敬愛してやまないアイドル「NILKLY(ニルクライ)」の起用、多肉植物やデジタルガジェットなどの小道具が作り出す世界観など、監督ならではのこだわりぶりを発揮している。
解禁された予告編は、「僕の職業は、猫である」という主人公のモノローグから始まる。そして母のペット「猫」を職業とする主人公の長男(田村健太郎)、その母(宮崎美子)、アル中の父(諏訪太朗)の佐藤一家のもとへ、謎の父・娘(父:池田成志、娘:吉田凜音)が現れ、奇妙な同居生活が始まる様子が描かれる。
監督が敬愛する地下アイドル、NILKLY(ニルクライ)の「Fact or Fable」が流れ始めると、主人公が苦悩する姿、彼を翻弄する白い姿の謎の美少女のシーンが重なる。見れば見るほどクセになる、一筋縄ではいかない本作の魅力を伝える映像だ。
『猫と塩、または砂糖』は7月23日より劇場公開される。
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