奇妙奇天烈で残酷! ルイス・キャロルのナンセンス詩から生まれた世にも騒々しい怪獣退治

#ジャバーウォッキー 4Kレストア版#ジョージ・ルーカス#テリー・ギリアム#マーティン・スコセッシ#マイケル・ペイリン#モンティ・パイソン#ルイス・キャロル

(C)1977 National Film Trustee Company Limited. All Rights Reserved.

鬼才テリー・ギリアムが77年に発表した“隠れた名作”を4Kレストア

イギリス最強のコメディ集団モンティ・パイソンに唯一のアメリカ人アニメーターとして参加、『未来世紀ブラジル』(85年)、『12モンキーズ』(95年)、『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』(18年)などを手掛けてきた鬼才テリー・ギリアム。彼が1977年に制作した単独初長編監督作『ジャバーウォッキー』が4K化され、『ジャバーウォッキー 4Kレストア版』として、7月1日より全国順次公開される。これに先立ち本作の予告編が解禁された。

・“隠れた名作”にスコセッシとルーカスが出資して4K修復! テリー・ギリアム処女作

村娘に片思い中の純朴な青年デニスは、樽職人だった父の死をきっかけに仕事を求めて街へ出る。その頃、王国では凶暴な怪獣の出現に困っていたブルーノ王が、怪獣を退治できる屈強な騎士を探すため、トーナメント方式の武術大会を開催。偶然ブルーノ王国に足を踏み入れたデニスは、いつの間にかトーナメント戦に巻き込まれてしまい…。

本作はルイス・キャロルのナンセンス詩をもとにした中世ファンタジック冒険コメディ。パイソンズ・メンバーのマイケル・ペイリンを主演に迎え、とある王国を舞台に凶暴な怪獣退治に巻き込まれた青年の活躍をブラックユーモア満載で描く。日本では1980年に小規模公開後ビデオが発売されたが、DVD化はされておらず、ファンの間では“隠れた名作”として公開を希望する声が上がっていた。今回の4Kレストアは本作の大ファンであるマーティン・スコセッシとジョージ・ルーカスの出資により行われ、テリー・ギリアム監督もスーパーバイザーとして協力している。

解禁された予告編は、男性が本を閉じ、目覚まし時計をセット、そして入れ歯を外すといった、映画本編とは直接関係のない、就寝前のベッドサイドの様子から始まる。そして、ベッドサイドのライトが消え映像が真っ暗になった後、時計が秒針を刻む音だけが鳴り、「昔、昔、あるところに、世にも騒々しい物語がありました」との文字が差し込まれる。

やがて目覚まし時計のアラームが、けたたましく鳴り響くと、映画本編の騒々しいドタバタが矢継ぎ早に映し出される。読めない速さのテロップや後半に収められた間違いだらけの注意喚起など、ナンセンスでブラックなユーモアが次々と飛び出し、まるでこの予告編自体がモンティ・パイソンの作品のようだ。

『ジャバーウォッキー 4Kレストア版』は7月1日より全国順次公開される。

INTERVIEW