役所広司主演で司馬遼太郎の名著を初の映像化した『峠 最後のサムライ』が6月17日より全国公開される。今回、本編映像が公開された。
・決意の小千谷会談! “最後のサムライ”役所広司が戦を避けるべく吉岡秀隆に直談判
役所広司がガトリング砲を掃射! 勇ましい姿を見せる本編映像
3度の延期を経て、ついに本日公開初日を迎えた歴史超大作『峠 最後のサムライ』は、動乱の時代を生きた“幕末の風雲児“河井継之助の最後の一年を描く。
原作者の司馬遼太郎は、「私はこの『峠』において、侍とはなにかということを考えてみたかった。その典型を越後長岡藩の非門閥家老河井継之助にもとめたことは、書き終えてからもまちがっていなかったとひそかに自負している」と「峠」のあとがきに記しており、サムライの理想像を河井継之助に見出したと明かしている。
主演の役所広司も、“理想のリーダー像”を体現する継之助を「未来を見据えた、毅然とした態度から出てくる決断力は、リーダーとして理想の人物だと思う」と惚れこみ、熱演した。
今回公開された本編映像では、圧倒的な武力で長岡藩に攻め入ろうとする新政府軍に立ち向かう、軍師としての河井継之助の勇ましい姿を見ることができる。民と故郷を守るため武力での戦いを避け、対話での解決を目指した長岡藩の家老・河井継之助(役所)だったが、その願い叶わずついに開戦。
戦場と化した長岡城下を颯爽と馬に乗り駆け付けた継之助は、当時最新式のガトリング砲の操作に苦戦している兵に代わり、自ら敵軍にガトリング砲を掃射。自らの姿を以て武士たちを鼓舞する。
ギリギリまで和平に尽力していた継之助だったが、いざ戦うとなれば、後に西郷隆盛や勝海舟らも賞賛を惜しまなかった軍師としての才を如何なく発揮。その類まれなリーダーシップと才覚が、この短い映像からもひしひしと伝わってくる。およそ5万人の兵力を誇る新政府軍に対し、たった690人で立ち向かった長岡藩。
圧倒的に不利な状況の中、なぜ河井継之助は戦う道を選んだのか?
彼が守ろうとした長岡藩の姿は、奇しくもロシアによるウクライナ侵攻における昨今の情勢や、その置かれた状況下を想起せざるを得ない。平和を願い、「戦わないために闘った」“最後のサムライ”河井継之助が我々に問いかけるメッセージと、その熾烈なまでの生き様をスクリーンで確かめよう。
『峠 最後のサムライ』は6月17日より全国公開。
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