井上真央は「長い道のりだった」と公開の喜びを語る!
井上真央主演、杉田真一監督(『人の望みの喜びよ』)の最新作となる『わたしのお母さん』(製作時タイトル『閉じ込めた吐息』より改題)の公開が今秋に決定。この度、特報映像と、母との関係が苦しい主人公・夕子の井上真央、悪気なく娘を傷つけてしまう母・寛子役の石田えり、杉田監督によるコメント内容が解禁になった。
30秒の特報映像は、母の寛子を迎えに駅へと向かった夕子が、その姿を見つけたとたんに、思わず目をそらすシーンから始まる。無邪気に再会を喜ぶ母と、笑顔を見せつつも複雑な様子の娘との対照的な出会いが、この先に待ち受ける波乱を予感させる。
主人公夕子役の井上は、「少し長い道のりとなりましたが、タイトルが変わり、今日までゆっくりとあたためられてきたことを実感しています。皆さんに見て頂くことでこの作品がどのように育っていくのか、楽しみです。母と子の積み重ねてきた想い、静かに流れる時間を感じてもらえたらと思います」と公開が決まったことに感慨深い様子。
夕子の母・寛子役の石田は、「生きていく、ということは、つまるところコミュニケーションだと思っている。自分の思っていること、考えていることを、どうしたら伝えられるのか。逆に、相手の言うことを先入観なしに受け止めて、理解できているのか。本当のことを言うのは勇気がいるし、時には嫌われるし、面倒くさい。人は良いところばかりではないのだから、片目をつぶってつき合う方がうまくいくという考え方もある。でも、本当に大切だと思うなら、命がけで伝えることも必要だと思う。いくら心をくだいても誤解されて、悪意の倍返しにあうこともある。そして、自分の伝え方が悪くて傷つけてしまったのかと悩んだりもする。それでも、まずは、自分自身に対して、百パーセント正直であるのか、そこからはじめる。だから、たとえ悲しくても先へ進める。そして時には、全開の会話で、笑って元気になれる」と役柄のみならず、生きることについても複雑な思いを吐露した。
杉田監督は、「脚本を書きながら思い描いた世界。井上真央さん、石田えりさんが演じられることで、その思い描いていた世界が徐々に崩れはじめた時の快感。そして撮影を進めながら、少しずつ丁寧に、新たな世界をともに積み上げていくことの喜び。カットの声を発するのがもったいないくらい、とてもとても幸せな化学反応を幾度も目の当たりにした夢のような日々でした。視線のうつろい、指先の迷い、言葉よりも雄弁な佇まい…挙げだしたら切りがありませんが、俳優陣の繊細で素晴らしい表現を大きなスクリーンでご覧頂けることを心より祈っております」と井上と石田の存在感を絶賛した。
映画『わたしのお母さん』は、今秋より順次公開。
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