2011年に日本公開されたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の出世作『灼熱の魂』デジタル・リマスター版が、8月12日より全国順次公開される。公開に先立って本作の予告編が解禁された。
・犯罪一家で育った最悪コンビが、服役中の母を救うために挑む一発逆転の強奪作戦!
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督「『灼熱の魂』はジャンヌとシモンが母親の憎しみの根源へと至る旅」
原作は、レバノン出身の劇作家ワジティ・ムアワッドによる戯曲「Incendies」。公開から10年以上経った現在の視点から見ても、胸を痛めずにはおれない民族や宗教間の紛争、社会と人間の不寛容がもたらす血塗られた歴史を背景に、その理不尽な暴力の渦中にのみ込まれていった女性ナワル・マルワンの魂の旅を鮮烈に描き出す。
本作は、『DUNE/デューン 砂の惑星』(21年)や『ブレードランナー 2049』(17年)、『メッセージ』(16年)などハリウッドで最も注目される監督のひとりとなったドゥニ・ヴィルヌーヴの出世作であり、2011年に公開されるや世界を驚愕させたヒューマン・ミステリ―。第83回アカデミー賞外国語映画賞ノミネート、カナダ版アカデミー賞であるジニー賞で作品賞・監督賞・主演女優賞など8部門独占を果たしたほか、30か国以上の映画祭で上映され高い評価を獲得している。
本作は、主人公の女性ナワル・マルワンの死から始まる。予告編がはじめに捉えるのは、残された双子の姉弟であるジャンヌとシモンが、その遺書を受け取り「父親は生きている」「君には兄がいる」というそれまで全く知らなかった事実を聞かされる場面。1枚の写真を手がかりに、初めて母親の祖国の地を踏むことになる2人。
映像は、若き日のナワルが生まれたばかりの我が子との再会を誓いながら引き離されるしかなかった悲劇ののち、波乱万丈という言葉では言いつくせないあまりに壮絶で数奇な人生の一端と、母の故郷を訪れたジャンヌが母が拒絶された存在だったことを知る場面などを、現在と回想を交錯させながら描いていく。旅を通じて、母が歩んだ暴力と憎悪に覆われた人生を徐々に知り、自分たち家族が持つ宿命を1人ずつ探り当てていく姉弟。2人がたどり着く真実がどんなものなのか、映画への期待が高まる映像となっている。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督は、11年の公開当時、「『灼熱の魂』は、ジャンヌとシモンが母親の憎しみの根源へと至る旅でもあります。そこでふたりは憎しみと暴力にあふれた家族の歴史を再構成し、永遠に残る傷を負うことになります。これはとても普遍的なテーマで深く心を動かされました。しかし、脚本の中のドラマティックな要素のバランスを取るのにずいぶん長く時間がかかってしまいました。何しろひとつひとつのシークエンスがそれぞれ1本の映画の素材になりえるほどですから」とコメントしている。
『灼熱の魂』は8月12日より全国順次公開。
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