田中裕子を主演に迎えた久保田直監督最新作『千夜、一夜』が10月7日より全国公開される。今回、30秒予告が公開された。
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田中裕子、尾野真千子、ダンカン、安藤政信ら実力派俳優陣が集結
日本では年間約8万人が人知れず消え、そして今もどこかで誰かを待つ人がいる。そこにはいったいどんな物語が隠されているのか。「失踪者リスト」から着想を得て、その事象に興味を持ったドキュメンタリー出身の久保田直監督が青木研次のオリジナル脚本で映画化。
主演は日本映画界を代表する俳優・田中裕子。夫の帰りを待ち続けるひとりの女性の強さや脆さを繊細に体現する。田中演じる登美子とは対照的な女性・奈美を熱演するのは尾野真千子。登美子に思いを寄せる漁師の春男をダンカン、失踪した奈美の夫・洋司を安藤政信が演じ、物語に深みをもたらす実力派俳優陣が集結した。
今回公開された30秒予告は、「日本の年間行方不明者数、約8万人」という衝撃的なナレーションで幕を開ける。舞台は北の離島の美しい港町。登美子(田中)は理由も分からず突然姿を消した夫の帰りを30年間待ち続けている。
登美子に思いを寄せる漁師の春男(ダンカン)が「心配だから面倒を見させてくれよ」と言い寄るも、登美子は突き放し、その気持ちに応える様子はない。そんな登美子のもとに、2年前に失踪した夫・洋司(安藤)を探す奈美(尾野)が現れる。
奈美は自分のなかで折り合いをつけ、前に進むために「夫がいなくなった理由が欲しい」のだという。そして、夫の背中を追う登美子、奈美が扉を開けた先に立っている男性の後ろ姿、海へ入っていく登美子を追う春男など、印象的なシーンが次々と映し出される。
「人はどれだけ愛した人のことを解っているのか」というナレーションが意味するものとは? そして、2人の「待つ女」たちに待ち受ける運命とは——。先の読めない展開に期待が高まる予告編となっている。
併せて解禁されたビジュアルでは、登美子が海辺の桟橋に座り、最愛の人の帰りを待ちながらどこか遠くを見つめている写真に、「帰ってこない理由なんかないと思ってたけど、帰ってくる理由もないのかもしれない」という、劇中の登美子の台詞が左上にコピーとして添えられている。
そして、尾野、ダンカン、安藤ら、物語に深みをもたらす実力派俳優陣の印象的な場面写真が置かれ、複雑な人間の感情と本質をあぶり出すドラマを想起させるビジュアルとなった。
『千夜、一夜』は10月7日より全国公開。
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