東出昌大主演、三浦透子が共演する『とべない風船』が今冬広島で先行公開、2023年1月に全国順次公開される。今回、ティザーポスターと特報が公開された。
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東出昌大と『ドライブ・マイ・カー』の三浦透子が共演!
本作は、豪雨で家族を失い心を閉ざした主人公と、人生に迷い疎遠になった父親に会いに島にやって来た元教師の女性、2人の出会いと心の行方を多島美が連なる瀬戸内海を舞台に描いた感動作。
本作の監督・脚本を務める宮川博至の長編1作目となる本作では、広島も襲われた平成30年の西日本豪雨による土砂災害をテーマの一つとして描いており、災害から今年で4年が経ち、風化への警鐘を鳴らすことも一つの目標としている。
主演の東出昌大は、数年前に起こった豪雨で家族を失い心に傷を抱えたまま、瀬戸内海の島で漁師をしながら孤独に生きる主人公・憲二役を演じている。
共演の三浦透子は、過去のトラウマから周囲と関係がうまくいかず島に逃げてきた元教師の女・凜子役。また、小林薫が凛子の父親役で、浅田美代子は島民行きつけの居酒屋の明るい女将役で出演する。
撮影は、瀬戸内海の絶景「多島美(たとうび)」で有名な場所など、広島でオールロケを敢行。「多島美」とは、内海に浮かぶ小さな島々が連なる様子を形容した言葉で、山頂から望む雄大な景観は瀬戸内海随一と称えられるほどだ。
今回公開されたティザーポスターは、空っぽの物干し台をとらえた上下逆さまの写真に、黄色い風船だけが上に向かって風に揺られているビジュアル。曇り空のような背景に、「心は晴れないのに、空は憎らしいほど青かった。」のコピーが添えられ、本作の奥深い魅力を表現している。
「多島美」の絶景からはじまる特報には、東出演じる主人公が、「大事なやつなんよ」「これは合図なんよ」と、物干しに黄色い風船をつなぐ理由を明かし、豪雨のなかで泣き叫ぶ様子も映し出されている。瀬戸内海の島を舞台に、悲痛な過去を持つ漁師の男と、人生に迷った元教師の女が出会い、どのような展開が待っているのか…期待が高まる映像に仕上がっている。
東出は、本作について「彼が何故風船を見つめるのか。私とは他人である彼の人生に想いを巡らせた時、生きていく事の複雑さと残酷さと、人と生きる素晴らしさを知りました。青い瀬戸内の海のような作品です」とコメント。
また、三浦は「寂しさを共有する少しの勇気が、自分の明日を変えてくれる。そんな温かい人と人の交わりを丁寧に切り取った作品です。 心に届く、愛される作品になってほしいです」と観客へメッセージを送った。
『とべない風船』は今冬広島で先行公開、2023年1月に全国順次公開。
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