高橋克実が初主演を務める映画『向田理髪店』が、10月7日より福岡・熊本で先行公開、10月14日より全国公開される。今回、予告編が公開された。
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高橋克実「自分でも驚きました」60過ぎてまさかの映画初主演!
「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」「オリンピックの身代金」「純平、考え直せ」などを送り出し、直木賞など数々の文学賞を受賞するベストセラー作家・奥田英朗の小説が原作の本作。さびれた元炭鉱町「筑沢町」にある理髪店の親子の葛藤を軸に、過疎化、少子高齢化、介護、結婚難など、どこの地方も抱える深刻な問題に直面しながらも懸命に生きる人々の姿を通して、現在の日本で忘れられてしまった家族の絆、人とのつながりの大切さを見る人に思い出させてくれる心温まる物語だ。
「筑沢町」で理髪店を営む主人公・向田康彦を演じるのは、本作が映画初主演となる高橋。オファーが来た時の心境を「60過ぎて、まさかの映画初主演! 自分でも驚きました。こんなオヤジを一体誰がキャスティングしたのか?と。監督の名前を聞いて更に驚きました!」と明かす。
その監督とは、『女の子ものがたり』(09年)や『純平、考え直せ』(18年)などの作品を手がけた森岡利行。高橋と森岡監督は20代の頃、同じ劇団で一緒に芝居をしていた間柄で、一緒に仕事をするのは30数年ぶりだという。
また、東京で働いていたものの突然、帰郷し「会社を辞めたから店を継ぐ」と宣言する息子・向田和昌を白洲迅、康彦の同級生役で板尾創路と近藤芳正、息子が理髪店の後継ぎになることを素直に喜ぶ母・恭子には富田靖子。どこにでもいそうな等身大の登場人物たちを細やかでやさしさあふれる演技で魅せていく。
深刻になりがちな地方問題を監督の持ち味であるユーモラスでちょっぴり切なく、そして最後はほっこりさせるタッチで描く。撮影は地元の方々の大々的な協力により、福岡県大牟田市などをメインとして行われた。変わりゆく故郷の中で私たちがこれからどう生きてゆくのか? 年代を問わず見る人すべてにやさしく問いかけ、そして答えてゆく本作に期待したい。
『向田理髪店』は10月7日より福岡・熊本で先行公開、10月14日より全国公開。
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