アカデミー賞に2度輝いた名優ショーン・ペンが構想15年をかけて監督・主演
アカデミー賞に2度輝いた名優ショーン・ペン監督最新作『フラッグ・デイ 父を想う日』が、12月に全国公開となる。これに先立ち本作の予告編が解禁された。
・ウクライナのために! 疲労の色濃いショーン・ペンがテレビ出演で避難民らの窮状語る
1992年、全米にショッキングなニュースが流れる。アメリカ最大級の贋札事件の犯人ジョンが、裁判を前にして逃亡したのだ。彼にはジェニファーという娘がいた。父の犯罪の顛末を聞いたジェニファーは、こうつぶやく──「私は父が大好き」。
非常に高度な技術で史上最高額の贋札を作り上げたジョンとは、いったいどんな男だったのか? 父の素顔を知ってなお変わらぬ愛情を持ち続けた娘の思いとは? 宝物のように貴く、だからこそ切ない父との思い出がひも解かれていく。
『ミスティック・リバー』(03年)『ミルク』(08年)で主演俳優としてアカデミー賞を受賞し、監督作『イントゥ・ザ・ワイルド』(07年)で同賞2部門にノミネートされたショーン・ペン。彼が構想15年をかけて監督・主演を果たした本作は、ジャーナリストのジェニファー・ヴォーゲルが発表した回顧録をもとに、大好きな父親が実は犯罪者だったという衝撃の実話を映画化したドラマだ。ショーンが自身の監督作に出演したのはこれが初めてとなる。
父娘の夢の共演が実現、15年の説得を経て
ショーン演じるジョンの娘ジェニファーには、彼の実娘であるディラン・ペンが扮している。ディランが本作の脚本を初めて読んだのは15歳の時であり、父からの15年間に及ぶ説得を経て出演を決意。その実像を知ることで父に反抗心を抱き、もがきながらも自立した末に、弱さと矛盾を抱える父への愛情を深めてゆく娘を多彩な感情表現で演じきった。
解禁された予告編は、アメリカ最大級の贋札事件を引き起こしたジョンが、警察車両と壮絶なカーチェイスを繰り広げるTV中継の映像から始まる。それを唖然とした表情で見つめているのは、彼の娘ジェニファーだ。
ジェニファーの独白と回想から伝わるのは、父親として子どもに最高のものを与えようとしたジョンの顔だ。その一方、「フラッグデイに生まれた男はクズって決まってる」というジョンの母親、「パパはあなたが思ってるような人じゃない」という妻の言葉、ジョンが危険な仕事に手を染めていることを臭わせるシーンは、娘が知らない別の顔を垣間見せる。
『フラッグ・デイ 父を想う日』は12月に全国公開される。
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