両親離婚の理由は「パパが女性になりたいから」。女性監督の実体験をもとに描く性別を超えた家族愛のドラマ

#デンマーク映画 #パーフェクト・ノーマル・ファミリー #マルー・ライマン #LGBTQ＋ 2022.08.25

デンマーク・アカデミー賞メイクアップ賞＆児童青少年映画賞など数々の賞を受賞

新人女性監督マルー・ライマンが自身の体験をもとに映画化した『パーフェクト・ノーマル・ファミリー』は、多感な少女の視点から性別を超えた家族愛を描く爽やかな感動のドラマ。デンマーク・アカデミー賞メイクアップ賞＆児童青少年映画賞など数々の賞に輝く本作の予告編は、生まれたばかりの娘をあやす父親の姿を捉えた、ありふれた家族の記録映像から始まる。だが、娘が少女へと成長した時、この父は自分らしく生きるために大きな決断をすることになるのだ。

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デンマークの郊外で暮らす本作の主人公エマは、地元のサッカークラブに所属する快活な女の子。サッカー好きの父親トマス、母親ヘレ、姉のカロリーネとともに毎日を楽しく過ごしていた。

そんなある日、エマの穏やかな日常を一変させる出来事が起きる。突然、両親が離婚することになったのだ。しかもその理由は「パパが女性になりたいから」。あまりの衝撃に凍りつくエマだが、すでに父トマスは病院でホルモン治療を受け始めているという。

時は過ぎ、エマとカロリーネのために、クリニックでセラピーセッションの場が設けられる。未だに父親の変化を認めたくないエマは、顔にマフラーを巻いてトマスとの対面を拒絶するが、別れ際にマフラーを外した際、すっかり女性になった父親の姿を見る。エマは驚きを隠しつつ「これからもパパでいてくれる？」と話しかけるのだが…。

脚本・監督を務めるのは、本作で長編デビューしたマルー・ライマン。彼女は11歳の時に父親が女性になった経験を持つ。本作に登場する人物のキャラクターは架空のものだが、4人家族、11歳と14歳の姉妹という設定は自分の家族と同じだという。

『パーフェクト・ノーマル・ファミリー』は9月2日にDVDリリースされる。

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