明日は我が身? 韓国発のサバイバルエンタメ!
『奈落のマイホーム』(英題:SINKHOLE)は、2021年に韓国で公開され、初日動員数12万6千人を記録し、その年公開された韓国映画で第2位となった注目のヒット作。大都市ソウルの中心で起こった地盤沈下によって突如現れた巨大陥没穴「シンクホール」は、一瞬で巨大なマンションを飲み込み、地下500mへと落下させてしまう。建物に取り残されていたのは、11年の節約生活を経て、ようやくマイホームを手に入れたしがないサラリーマンや、おせっかいな迷惑隣人といった、日常では絶対に相容れない面々ばかり。彼らは、この未曾有の緊急事態からサバイブできるのか?
同作の監督を務めるのは『ザ・タワー 超高層ビル大火災』(12年)、『第7鉱区』(11年)を手がけた韓国ディザスターの名手、キム・ジフン。『テロ、ライブ』(13年)、『バトル・オーシャ ン/海上決戦』(14年)などを手がけた VFXチームを従え、圧倒的破壊力ある映像を観客につきつける。
絶体絶命の危機から脱出しようと必死にもがく普通の人々を演じるのは『毒戦 BELIEVER』の怪演も記憶に新しいチャ・スンウォンや、 数多くの映画、ドラマで活躍するキム・ソンギュンら実力派俳優たち。彼らが、いつの間にか応援したくなるような個性あふれるキャラクターを巧みに演じている。
予告編では、サラリーマンのドンウォンが11年越しで手に入れたソウルの一等地のマンションを同僚に披露する温かく誇らしげなシーンから始まる。しかし、「面白いよ」と息子が見せてくれた床を転がるビー玉や、隣人マンスが発見した割れたガラス扉が、その後の不吉な展開を予感させると、一気に事態は急変。
天井は崩れ、地面はひび割れ、あっという間にマンションはまるごと崩落し、住人もろとも地下500m へと沈んでしまう。大都市にぽっかりと空いたシンクホール。地上と地下でバラバラになってしまった親子の姿にハラハラさせられる一方、車ごと崩落に巻き込まれた部下が、車を壊した上司に思い切り悪態をつくワンシーンは笑いを誘う。
穴に取り残された彼らは生き残るため、数々のトラブルに力を合わせてなんとか立ち向かう。しかし、遥か高い地上に向かって叫ぶ助けを求める彼らの声は届くのか? 大都市の中心で起こった未曾有のこの大災厄は、もしかすると明日、我々の身にも降りかかってくるのかもしれない!?
映画『奈落のマイホーム』は11月11日より公開。
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