国内唯一の国際女性映画祭となる「あいち国際女性映画祭」が、9月8日より愛知県名古屋市にて開催される。世界各国・地域の女性監督よる作品や、女性をテーマにした作品を集めており、日本初公開の3作品、愛知初公開の10作品を含む全31作品が上映される。ムビコレでは8作品の予告編を掲載中だ。

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話題作は女優の黒木瞳がメガホンを執った短編の『線香花火』だ。舞台となるのは黒木監督の故郷、福岡県の八女市。妊娠して実家に戻った主人公を主軸に、女性たちの人生を線香花火に重ね合わせて描き出す。「子どもができたらね、女の人生は自分だけのものじゃなくなるとよ」という台詞が印象的。ノスタルジーを誘う映像も美しい。10日の上映時には黒木がゲスト登壇する予定。

韓国から出品された『ギョンアの娘』の予告編も注目を集めている。夫の死後、介護の仕事をしながら多忙な生活を送る母と、元カレから復縁を迫られ悩む娘。離れて暮らす母娘は楽しい時間を過ごすも、娘の性的な動画が流出したことから生活が暗転し……。女性が生きていくことの難しさを描いた問題作だ。

その他の予告編は以下の通り。

ナチス・ドイツによって設置され、ユダヤ人の子どもたちが結核の人体実験の犠牲となったノイエンガンメ強制収容所を映し出したドキュメンタリー『北のともしび』。

ベトナム戦争の枯れ葉剤の被害を受けた人々の姿を記録したドキュメンタリー『失われた時の中で』。

『笑点』で人気の林家たい平が笑顔を封印して主演した人間ドラマ『でくの空』。

ミュージカル女優の昆夏美が、四国八十八箇所を巡り亡き母の思いを辿る主人公を演じた『ぐるり1200キロ、はじまりの旅』。

タイ国史上初のパルムドールを受賞したアピチャッポン・ウィーラセタクンが監督、ティルダ・スウィントンが主演した『MEMORIA メモリア』。

実話を基に、アフガニスタンのカブールで家族のために行商する9歳の少年の姿を追った『ザクロが遠吠えする頃』。

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