9歳の貧しい少年が映画と恋に落ちるインド版『ニュー・シネマ・パラダイス』
チャイ売りの少年が映画と出会い、やがて世界で活躍する映画監督になる―。監督自身の驚くべき物語を映画化し、世界中の映画祭から喝采を浴びた感動作『エンドロールのつづき』より、本作の30秒特報を紹介する。
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9歳のサマイは、インドの田舎町で学校に通いながら父のチャイ店を手伝っている。厳格な父は映画を低劣なものだと思っているが、信仰するカーリー女神の映画は特別だと、家族で街に映画を観に行くことに。人で溢れ返った映画館、席に着くと、目に飛び込んだのは後方からスクリーンへと伸びる一筋の光…そこには初めて見る世界が広がっていた。
映画にすっかり魅了されたサマイは、再び映画館に忍び込むが、チケット代が払えずつまみ出されてしまう。それを見た映写技師のファザルがある提案をする。料理上手なサマイの母が作る弁当と引き換えに、映写室から映画を見せてくれるというのだ。サマイは映写窓から見る色とりどりの映画の数々に圧倒され、いつしか「映画を作りたい」という夢を抱きはじめるが―。
映画への溢れんばかりの愛情を込めて本作を監督したのは、インド出身で今や国を超えて活躍するパン・ナリン。リュミエール兄弟、スタンリー・キューブリックなど敬愛する巨匠たちへのオマージュを劇中に散りばめ、自らの才能で未来を照らす光を追い続ける少年の希望にあふれる物語を作り上げた。
大きな夢を抱く主人公、チャイ売りの少年サマイ役には3000人の中から選ばれた新たな才能、バヴィン・ラバリ。観客が一体となった映画館、スパイスたっぷりの手料理、陽気な音楽とダンス……どこか懐かしいインドの魅力満載で贈る実話から生まれた感動作だ。
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本作はトライベッカ映画祭ほか、世界中の映画祭で5つの観客賞を受賞。バリャドリード国際映画祭では最高賞にあたるゴールデンスパイク賞をインド映画として初めて受賞するなど、世界中の映画祭から喝采を浴びた。
30秒の特報では、インドの田舎町でチャイ売りをするキュートなサマイ少年が登場。近所のおじさんに「父さんのような負け犬になるなよ」と言われることもあるが、9歳らしいあどけなさと賢さで日々明るく過ごしている。そんな彼が恋に落ちたのは映画だった…。
『エンドロールのつづき』は2023年1月20日より全国公開される。
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