ナチス強制収容所で行われた“偽のペルシャ語レッスン”、それは生き残るための唯一の希望
#ヴァディム・パールマン#ナウエル・ペレーズ・ビスカヤート#ペルシャン・レッスン 戦場の教室#ホロコースト#ヨナス・ナイ#ラース・アイディンガー
ナチス親衛隊に捕らえられたユダヤ人青年は、とっさに自分はペルシャ人だと偽るが…
ナチス占領下の強制収容所を舞台にした戦争ドラマ『ペルシャン・レッスン 戦場の教室』より、予告編とポスタービジュアルを紹介する。
・大量虐殺に反論する者が誰一人いない異様な光景。史上最も恐ろしい会議の全貌が明らかに
本作は、ナチス・ドイツの強制収容所を舞台に、ユダヤ人の青年がペルシャ人になりすまし、ナチスの将校に“架空のペルシャ語”を教えることで生き延びようとする衝撃作だ。
第2次世界大戦中、ナチス親衛隊に捕まったユダヤ人青年のジルは、自分はペルシャ人だと嘘をついて処刑を免れる。だが、そんなジルに、終戦後テヘランで料理店を開きたいという夢を抱くナチス将校のコッホ大尉にペルシャ語を教えるよう命じてくる。とっさにデタラメな単語をペルシャ語と偽って披露したジルは、その後も偽のペルシャ語レッスンを続けることになり…。
予告編は、ユダヤ人青年のジルが収容所に輸送されるシーンから始まる。彼は車内でペルシャ語の本を受け取り、「Bawbaw」は父の意味だと教わる。やがてドイツ軍に同胞が殺され始めると、彼はとっさに「ユダヤ人じゃない! 私はペルシャ人です!」と偽ることで何とか生き長らえる。
収容所に連行されたジルは、大尉からペルシャ語で「母」は何かと尋ねられ、「アンタ」と嘘をつく。ペルシャ語を勉強したいと思っていた大尉は「仕事の後、言葉を教えに来い」と命令をする。こうして大尉とジルの“偽のペルシャ語レッスン”が始まった。
ジルは作業のかたわら架空の言語を創作するが、数が増えるに従って覚えることの大変さを痛感する。通算で1500語以上の単語を覚えた大尉はジルに詩を披露するなど、2人は奇妙な信頼関係を築き上げたように思えたが…。
本作のポスタービジュアルは、ジルと大尉が向き合い、“偽”のペルシャ語レッスンを行っている様子が切り取られている。窓から差し込む光を浴びた2人とは対照的に、ビジュアルの下半分には連行されたユダヤ人たちの絶望的な表情が映し出されている。強制収容所での過酷な状況のなか、偽の語学レッスンで生き延びようとする、一筋の希望の光を感じさせるビジュアルとなっている。
『ペルシャン・レッスン 戦場の教室』は11月11日より全国順次公開される。
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