香川照之主演の映画『宮松と松下』が11月18日より全国公開される。今回は同作の予告編を紹介する。
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監督集団「5月」初の長編映画
“新しい手法が生む新しい映像体験”を標榜し、過去に2本の短編映画がカンヌ国際映画祭から正式招待を受けた監督集団「5月」。数多くの名作CMや教育番組「ピタゴラスイッチ」を手がけてきた東京藝術大学名誉教授・佐藤雅彦、NHKでドラマ演出を行ってきた関友太郎、多岐にわたりメディアデザインを手掛ける平瀬謙太朗の3人からなる「5月」が、名優・香川を主演に迎えて制作した初の長編映画が本作だ。
今回は「5月」自らがディレクションを担当し、「名もなき誰かを演じ、名もなき自分を演じる」というキャッチコピーの通り、野次馬の1人となったり、叫び声をあげたりと、劇中のあらゆる宮松を捉えたこだわりの特別版予告に仕上がった。
映像は、大勢の野次馬と共に本作の主人公・宮松(香川)が、事件現場らしき場所をのぞき込むシーンから始まる。その後もスタッフに合図され道影から飛び出したり、弓矢で射られたかと思えば、突然叫び声をあげたり、バッティングセンターでフルスイングしたりと矢継ぎ早にあらゆる宮松の姿が映し出される。
その後、中越典子、津田寛治、尾美としのりが登場することで、平凡なエキストラ俳優生活を送っていた宮松の人生が揺らいでいくことが示唆される。時代劇の衣装部屋に立つ宮松が、カメラに向かって「宮松と山下」と意味ありげに呟くとタイトルが現れる。そして、煙草を旨そうに吸いながら振り返る宮松の笑顔で予告は閉じられる。
「名もなき誰かを演じ、名もなき自分を演じる」というキャッチコピーにふさわしい、笑顔を向けた宮松は名もなきエキストラを演じているのか、それとも自分自身を演じているのか、謎が深まる予告編だ。あらゆる宮松を演じる、香川照之の繊細で複雑な演技にも注目だ。
『宮松と松下』は11月18日より全国公開。
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