恐怖と欲望が入り乱れる“極限のユートピアスリラー”描く『ドント・ウォーリー・ダーリン』特別映像

#ドント・ウォーリー・ダーリン#オリビア・ワイルド#スリラー#フローレンス・ピュー#ユートピアスリラー

大胆でパワフルなエネルギーに満ちあふれた青春コメディ映画『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』(19年)で長編監督デビューを果たし、監督デビュー作にして数々の映画賞を席巻したオリビア・ワイルドの最新作『ドント・ウォーリー・ダーリン』。今回は、本作の貴重なインタビューやメイキングも盛り込まれた特別映像を紹介する。

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主演は『ミッドサマー』のフローレンス・ピュー

本作は、オリビア監督が主演に『ミッドサマー』(19年)のフローレンス・ピューを迎え、待望の長編監督二作目として新たに世に放つ極限のユートピアスリラー。完璧な生活が保証された街に住み、平穏な日々を送っていた主人公・アリスのまわりで頻繁に起きる不気味な現象をベースに、恐怖と欲望が入り乱れる“ユートピアスリラー”という全く新しい世界観を作り上げた。先日開催された第79回ヴェネチア国際映画祭ではワールドプレミアが開催され、オリビア監督と主演のフローレンス・ピューに賞賛の声があがった。

作品の舞台は、1950年代の誰もが憧れる理想の生活が保証された街。オリビアが非常に魅力的で魅惑的と語るこの街「ビクトリー」は、人々がストレスなく過ごすことができ、また、豊かさや贅沢さも兼ね備えており、まさに完璧な人生を送ることができる。しかし、この街にはルールが存在し、そのルールを守りながら、日々の生活の中で起こる違和感に目をつむりながら毎日を過ごしている。機械的な生活を送り、住人には役割だけが与えられたこのユートピアで、アリスだけはこの支配から逃れようと一人戦うことを決意する。解禁された映像では、まさにユートピアと呼ぶにふさわしい楽園で、贅沢を尽くす生活を送る住人たちの姿が描かれており、人々の理想を詰め込み具現化した街だと説明される。

しかし、アリス役のフローレンス・ピューが「そんな人生を楽しんでいる人がどれだけいるでしょうか。贅沢な生活を送るための代償は?」と問いかける。すると、一転映像には悪夢か現実か分からなくなる不穏な一瞬が散りばめられ、アリスの日常が崩れ始めていく様子が映し出される。街の支配者・フランクを演じたクリス・パインが語る「真相を確かめたとき、本当の欠陥が見つかる」という言葉の意味。また、誰もが暮らせる理想の街、なぜそんな生活を壊さなければならないのか。オリビアが投げかける問いが指し示す真実とは――。幸せを象徴した街に対して徐々に違和感を覚え、周囲から精神を病んでいると思われているアリス。はたして、完璧な生活に支配されているアリスは、この街に隠された秘密を明らかにし、全てを捨てて自分の本当の人生を取り戻すことができるのか…?

この街で描かれる魅力的で幸せな光景は現実なのか悪夢なのか。不気味な違和感が快楽へと変貌を遂げる中毒性。一度踏み入れたら逃れられない、見るものを惹きつける極限のユートピアスリラーだ。

『ドント・ウォーリー・ダーリン』は11月11日より日本公開。

INTERVIEW