2023年はエッフェル没後100周年。誰もが知る世界遺産エッフェル塔建設の裏にあった秘められた恋とは?
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当時としては最高層の高さ300mかつ全て金属の塔を建設するという壮大な計画
誰もが知る世界遺産エッフェル塔を設計したギュスターヴ・エッフェル成功の裏にあった、ある女性への秘められた想いを情熱的かつ大胆に創作したヒューマン・ラブストーリー『エッフェル塔~創造者の愛~』。ロマン・デュリス主演の本作より、予告映像を紹介する。
・身元不明の若い女性の素性と生涯から事件の真相に迫る『メグレと若い女の死』2023年3月公開
アメリカ・自由の女神像の制作に協力したことで大いなる名声を獲得した、ギュスターヴ・エッフェル(ロマン・デュリス)。世間では3年後の1889年に開催される「パリ万国博覧会」の話題でもちきり。そのシンボルモニュメント制作のコンクールには関心のなかったエッフェルだが、パーティーの席で大臣から強く参加を要請される。
さらに、久しぶりに再会した友人アントワーヌ・ド・レスタック(ピエール・ドゥラドンシャン)の妻アドリエンヌ(エマ・マッキー)から「大臣と同感です。ぜひ見てみたい。野心作を」と言われ、エッフェルは突然「ブルジョワも労働者も皆が楽しめるように、パリの真ん中に300mの塔をすべて金属で造る」と宣言する。実は初対面のふりをしたレスタックの妻は、エッフェルにとって忘れられない女性だった――。
紹介する予告映像では、デュリス演じるギュスターヴ・エッフェルが、当時としては異例の建造物・エッフェル塔の建設に挑み、その裏で忘れられない1人の女性との愛を紡ぐ姿が、切ない音楽と美しい映像とともに描かれる。
1886年のパリは、プロシア敗戦から工業国として立ち上がった姿を全世界へ知らしめるべく、3年後の「パリ万国博覧会」へ盛り上がりを見せていた。そのなかでエッフェルが提案したモニュメントは、ブルジョワや労働者など階層に縛られない、全パリ市民が平等に希望を持てる塔。それは、当時としては最高層の高さ300m、全て金属の塔を建設するという、あまりにも壮大な計画だった。
彼の背中を押したのは、友人のアントワーヌ・ド・レスタックに妻として紹介された女性で、かつて愛し合った元恋人アドリエンヌだった。再び惹かれ合うエッフェルとアドリエンヌに勘付き、記者という影響力の強い立場で2人の前に立ちはだかるアントワーヌ。また、塔建設には、地下浸水や反対キャンペーンの勃発で暗雲が立ち込める。
エッフェルは「この塔はパリの誇り。我々の誇りだ」という信念のもと突き進む。同時にアドリエンヌへの募る想いも燃え上がっていく。愛と成功の両方を求め、情熱を傾けるエッフェルが手にするものは果たして?
12月27日はギュスターヴ・エッフェルの命日(1923年12月27日)。公開を迎える来年は没後100年のアニバーサリーイヤーとなっている。日本では知名度の低いエッフェルだが、フランス紙幣にユーロが導入される2002年までは、200フラン紙幣にエッフェル塔とともに彼の肖像が印刷されていた。没後100周年にフランス各地で開催予定の祝賀イベントにも注目してみるのはいかがだろうか。
『エッフェル塔~創造者の愛~』は2023年3月3日より全国公開。
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