フランス発の新作映画『幻滅』が2023年4月14日より公開される。今回は、解禁された予告編を紹介する。
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バルザック原作の人間ドラマを映画化!
本作は、オノレ・ド・バルザックが44歳で書き上げた「人間喜劇」の一編「幻滅——メディア戦記」を映画化。社会を俯瞰し、そのなかで翻弄されるさまざまな人間像を描く。
主演のリュシアンを演じたのは、フランソワ・オゾンの『Summer of 85』(20年)で日本でも大きな注目を浴びたバンジャマン・ヴォワザン。オゾン作品とは打って変わり、初のコスチューム劇で、純粋な青年が野心と欲望に惑わされ堕落していく過程を見事に演じきった。
また、リュシアンの先輩格として彼を教育していく、ジャーナリストを演じるのはヴァンサン・ラコスト。私欲にまみれた人々のなかで唯一、誠実にリュシアンを見守る作家のナタン役は、監督としても世界的な人気を誇るグザヴィエ・ドラン。 他、セシルド・フランス、新星サロメ・ドゥヴェル、フランスの国民的スターであるジェラール・ドパルデュー、ジャンヌ・バリバーが出演。さらに本作が遺作となったジャン=フランソワ・ステヴナンらフランス国内外の実力派俳優を集めた魅力的なキャストが勢揃いした。
予告編は、文学を愛し、詩人として成功を夢見る田舎の純朴な青年リュシアン(バンジャマン・ヴォワザン)が、あこがれのパリで暮らす中で、当初の目的を忘れ欲と虚飾と快楽にまみれた世界に身を投じていくさまが映し出される。 時は1820年。フランスは宮廷貴族が復活し、自由と享楽的な生活を謳歌していた。そんな社交界に現れたのは、「都会に慣れていない子」と紹介されたリュシアン。詩人として成功を夢見る純朴な青年は、貴族の人妻、ルイーズ(セシルド・フランス)と駆け落ち同然で憧れのパリに上京。リュシアンの先輩格となる、世渡りのうまいジャーナリスト(ヴァンサン・ラコスト)に「金のためなら魂を売らないと」と言われ、私欲に世界へ足を踏み入れていくリュシアンだったが、「嘘の記事や批評に価値なんてない。真実で戦え」と忠告する作家のナタン(グザヴィエ・ドラン)の登場でドラマがさらに動き出す。
セザール賞の7部門を獲得した時の気持ちについてバンジャマンは「すべてのカテゴリーで受賞するといいなと思っていました。結果的に最優秀作品賞を含む7冠を獲得することになったわけですが、このチームが評価されたということでうれしかった」とコメントしている。
『幻滅』は2023年4月14日より公開。
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