筒井真理子が障害者女性にヤバい一言、一触即発バトル勃発!? 衝撃作『波紋』より問題シーン解禁
新興宗教もテーマ、ジャーナリスト・鈴木エイトからもコメント到着!
筒井真理子を主演に迎え、光石研、磯村勇斗、柄本明、キムラ緑子、木野花、安藤玉恵、江口のりこ、平岩紙らが脇をかためる、荻上直子監督による映画『波紋』。夫の蒸発、宗教にはまった母親、家出した息子、障害者差別……とある家族の姿を通じて現代社会の闇や不安と女性の苦悩を鋭く描いた本作より、主人公・依子(筒井真理子)と息子の彼女・珠美(津田絵理奈)が2人きりで東京を観光する本編映像が届いた。
・[動画]新興宗教にハマる女と強気の強気のろう者・息子の恋人『波紋』本編映像
今回解禁されのは、腹にすえかねた依子が、息子の拓哉より6歳年上で難聴者の珠美に、息子と別れてほしいと伝えるシーン。しかし珠美はそんな依子に不敵な笑みを浮かべながらキツい言葉を投げかける。「もしお母さんに別れろと言われたら必ず知らせてくれって。そんな母親とは縁を切って2 度と実家には帰らないって。どうします? 今の話、たくちゃんに話しますか?」。
珠美を演じた津田絵理奈は、先天性の聴覚障がいを持つ女優で、2004年週刊朝日の表紙を飾りデビュー。荻上監督は、もともと珠美役を実際に障がいのある当事者の方に演じてもらいたいと決めていたそうだが、オーディションは難航した。最終的に珠美役を聴覚障がいという設定にし、津田と出会ったそうだ。荻上監督は「津田さんの気の強い部分が、珠美の役に生きていると思います」と語っている。
さらに「やや日刊カルト新聞」主筆の鈴木エイトからもコメントが到着。
「誰にも起こり得る不幸や思いがけない不遇。蒸発した夫の帰還などから新興宗教へ嵌った更年期の女性が主人公。宗教に嵌る母親を避けた息子(山上徹也被告を想起させる)が連れてきた気に食わない同棲相手(息子より6歳年上の聴覚障がい者女性という設定)との闘いはスリリング。この女性からの思わぬ反撃に驚き、さらにその反撃に対して主人公が採った手段に驚愕。家族の外側に新たな関係性を構築することで家族の枠から解放され身辺を整理整頓整理していくうち、教団の欺瞞性に気付く主人公。彼女はラストシーンで自宅の庭つまり内側に拵えた枯山水(信仰の象徴)を徹底的に〝破壊〟した上で表通りへ出ていく。それも息子に唆されたフラメンコを踊りながらだ。絶望を含む全てのしがらみから解放された主人公の今後を示唆するシーン」
「いろんな人がいろんなものを抱えながらも折り合いをつけて生きていることに気付かされる作品。数度出てくる信者たちの祈りの振付がツボにハマる。コミカルかつ生真面目な振り付けがラストのフラメンコに昇華される。それにしても裏切りの代償が高くつくことを再認識させられた」と神妙な面持ちで語った。
・[動画]筒井真理子、新興宗教“緑命会”の謎の踊り 笑顔で踊る/『波紋』本編映像
映画『波紋』は現在公開中。
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