謎の男に拉致されたのは自分をいじめたクラスメイト…助ける?それとも見殺しに? 究極の選択を迫られるリベンジホラー
クルーのほとんどが女性、サステイナブルな労働環境にも配慮したと明かす
目の前で誘拐されたいじめっ子たちを助けるか、それとも見殺しにするか──。究極の選択を迫られるスペイン産ブルータル・リベンジホラー映画『PIGGY ピギー』より、メイキング画像&監督コメント動画を紹介する。
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本作は、2018年に300以上の国際映画祭に出品され、フォルケ賞やゴヤ賞など90以上の賞に輝いた同名短編作品をもとにした長編映画。短編に引き続きカルロタ・ペレダが監督を務める。太っていることを理由にバカにされる主人公のサラは、いじめっ子たちが誘拐される現場を目撃。警察に真実を打ち明けるべきか、あるいは沈黙を貫いて自分を守るべきか、究極の決断を迫られる。
スペインの田舎町。ティーンエイジャーのサラは、クラスメイトからの執拗なイジメに苦しんでいた。両親や弟からも理解されず、家の中でも居場所を見つけられないサラは、ヘッドホンに頭をうずめて自分の殻に閉じこもる毎日。
ある日、あまりの暑さにひとりで地元のプールへと出かけたサラは、怪しげな謎の男と、3人のクラスメイトと鉢合わせてしまう。再びクラスメイトたちのイジメの標的となるサラ。その帰り道、彼女は恐ろしい現場に遭遇する。それは、血まみれになった3人のいじめっ子たちが、謎の男の車に拉致され、連れ去られるところだった…。
監督を務めたのは、TV業界でキャリアを積んだ実力派で、初監督の短編映画『The Blondes』が世界各国137以上もの映画祭に出品されたカルロタ・ペレダ。主人公サラ役には、主に舞台で活躍し、テリー・ギリアム監督『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』(18年)で長編初出演を果たしたラウラ・ガラン。彼女は本作『ピギー』での演技を認められ、スペインのアカデミー賞と呼ばれるゴヤ賞の最優秀新人女優賞を受賞した。
サラの母親役にはカルメン・マチ。ペドロ・アルモドバル監督作『トーク・トゥ・ハー』(02年)『抱擁のかけら』(09年)『私が生きる肌』(11年)などに出演し、超人気テレビシリーズ『Aída』でスペインテレビアカデミー賞を受賞した“スペインで最も愛される女優”だ。
女性が脚本・監督を務め、女性キャストを中心に構成された本作。プロデューサーのメリー・コロマは、「私たちの映画における女性の表現に対する取り組みは、撮影にも反映され、技術スタッフから多くの上級職まで、クルーのほとんどが女性で構成されています。また、『ピギー』ではサステイナブルな労働環境にも配慮しました。スペイン映画として初めてロケ地に託児施設を設置し、幼い子どもを持つクルーが働きやすいようにしたのです」と語る。
また、今回紹介するコメント動画では、ペレダ監督が「こんにちは。『ピギー』の監督・脚本のカルロタ・ペレダです。この作品を通して観客のみなさまとお話できることをとても光栄に思っています。みなさまがこの作品を好きでも嫌いでも、とにかく情熱を感じてもらい、ぜひその思いをSNSで共有していただけたら嬉しいです。 ありがとうございます」とメッセージを寄せている。
『PIGGY ピギー』は現在公開中。
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