中島歩、ただならぬオーラでオダギリジョーの”ボディガード”務める…日本海軍少佐と女スパイの愛と策略の物語
#オダギリジョー#コン・リー#サタデー・フィクション#トム・ヴラシア#パスカル・グレゴリー#マーク・チャオ#ロウ・イエ#中島歩#映画
ロウ・イエ監督が太平洋戦争が勃発する直前の上海舞台にモノクロ映像で描く
ロウ・イエ監督が、太平洋戦争直前の上海を舞台に愛と謀略の物語を美しいモノクロ映像で描く映画『サタデー・フィクション』。本作より、本予告と場面写真を紹介する。
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中国に生きる若者の心情を瑞々しく、過激に描き続けてきた映画監督ロウ・イエ。『ふたりの人魚』(00年)、『天安門、恋人たち』(06年)、『スプリング・フィーバー』(09年)など、数多くの名作を世に送りだした彼が新たに選んだ題材は、太平洋戦争が勃発する直前の魔都・上海。世界各国の諜報員が暗躍していた時代を舞台に、人気女優とスパイの2つの顔を持つ主人公を中心に据え、現存する劇場「蘭心大劇場」で巻き起こる愛と謀略の物語を美しいモノクロ映像で描き出す。2019年の第76回ベネチア国際映画祭コンペティション部門に正式出品を果たした話題作が、ついに日本でも公開を迎える。
諜報員という裏の顔をもつ人気女優の主人公ユー・ジン役には、ディズニー・アニメーション『ムーラン』(20年)の実写版などハリウッドでも活躍するコン・リー。日本軍の暗号通信の専門家・古谷三郎に扮するのは、中国でも高い人気を誇るオダギリジョー。古谷の護衛・梶原には、連続テレビ小説『花子とアン』で仲間由紀恵の相手役を演じて注目された明治の文豪・国木田独歩の玄孫(やしゃご)で、出演映画の公開が続く中島歩。
その他、海外ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』『ストレンジャー・シングス 未知の世界』で知られるトム・ヴラシア、『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』のパスカル・グレゴリー、台湾の国民的人気俳優マーク・チャオら国際色豊かなインターナショナルキャストが名を連ねる。
今回紹介するのは、本予告(60秒)と場面写真10点。1937年の魔都・上海で暗躍する各国のスパイたちが繰り広げるスリリングな諜報戦の一斑が明らかとなる。
“中国のスター女優”と“欧州側のスパイ”の2つの顔を持つユー・ジン(コン・リー)は、新作の舞台公演のため上海にやってくる。しかし、本当の目的は新しい海軍暗号書を持って上海入りした暗号専門家の古谷三郎(オダギリ)から日本軍の機密情報を聞き出す“マジックミラー計画”の実行だった。
古谷の亡き妻・美代子と瓜二つであること聞かされたユー・ジンは、美代子の役を演じ、任務を遂行しようとする。映像の後半では、陽気なジャズで彩られた激しい銃撃戦、そして雨の中で静かに対峙する古谷とユー・ジンの意味深な姿が切り取られている。
場面写真では、双眼鏡片手に車内から敵を観察し、雨の中で銃を片手に戦うユー・ジンの姿をはじめ、古谷三郎とただならぬオーラを放つ古谷のボディガードで射撃の名手の梶原(中島)、電話を盗聴するシュパイヤー(トム・ヴラシア)と煙草を燻らすヒューバート(パスカル・グレゴリー)ら欧州側のスパイの姿も。
その他、ユー・ジンの恋人で政府から目を付けられる左翼の舞台演出家のタン・ナー(マーク・チャオ)や、重慶側の女スパイ、バイ・ユンシャン(ホァン・シャンリー)、南京側のスパイ、モー・ジーイン(ワン・チュアンジュン)と、同じ中国人でもそれぞれ異なる目的を持つスパイたちの姿が切り取られている。どこを切り取ってもスタイリッシュで、異文化の混ざり合うクラシカルな上海の空気感が漂う写真の数々だ。
本作は、ロウ・イエ作品初の全編モノクロ映像となっている。監督は「映画の原点であるモノクロ映画を撮ることがずっと夢だった。以前に上海で撮影した『パープル・バタフライ』でも、モノクロで撮ろうと話が持ち上がったことはあったものの結局実現できなかった。本作でようやく叶えることができてとても嬉しい」と生まれ育った故郷の上海で念願を叶えた喜びを語っている。
『サタデー・フィクション』は11月3日より全国順次公開。
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