松村北斗はパニック障害抱える男、上白石萌音はPMS抱える女に…2人が”友だちでも恋人でもない”関係演じる『夜明けのすべて』
『ケイコ 目を澄ませて』の三宅唱監督が瀬尾まいこの小説を映画化
松村北斗と上白石萌音をW主演に迎え、三宅唱が瀬尾まいこの同名小説を映画化した『夜明けのすべて』が公開されることが決定した。本作より、特報映像と本ビジュアルを紹介する。
月に一度、PMS(月経前症候群)でイライラが抑えられなくなる藤沢さん(上白石萌音)はある日、同僚・山添くん(松村北斗)のある小さな行動がきっかけで怒りを爆発させてしまう。だが、転職してきたばかりにもかかわらず、やる気がなさそうに見えていた山添くんもまたパニック障害を抱えていて、様々なことをあきらめて、生きがいも気力も失っていたのだった。
職場の人たちの理解に支えられながら、友だちでも恋人でもないけれど、どこか同志のような特別な気持ちが芽生えていく2人。いつしか、自分の症状は改善されなくても、相手を助けることはできるのではないかと思うようになる。
『ケイコ 目を澄ませて』(23年)で毎日映画コンクール日本映画大賞日本映画優秀賞・監督賞を受賞、キネマ旬報ベストテン日本映画ベストテン第1位を獲得するなど絶賛を浴びた三宅唱監督が、「そして、バトンは渡された」で2019年本屋大賞を受賞した瀬尾まいこの原作小説を映画化。新たにオリジナルの要素を加え、2人が交流し少しずつお互いの殻を溶かし合っていく姿を、彼らの見つめる日常の美しさや季節の移ろいと共に捉えた。
W主演を務めるのは、NHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で夫婦役を演じた松村北斗と上白石萌音。映画では初共演となる2人が、今回は同僚役で最高の理解者となる特別な関係性を演じる。人生の様々な瞬間に、何度も思い出してしまうような大切な一本になる、令和時代の新たな傑作が誕生した。
紹介する特報映像は、アパートの一室で、パニック障害を抱えたことで電車や美容室など逃げ場がない場所に行けなくなってしまった山添くん(松村)の髪を切る藤沢さん(上白石)のユーモラスなシーンから始まる。生きづらさを感じながら社会生活を送る2人は、職場やその帰り道で少しずつお互いのことを知り、友だちでも恋人でもないけれどどこか同志のような特別な存在になっていく。
電車に乗れなくても自転車があるように少しずつできることを見つけて、希望を見出していく2人の姿が、16㎜フィルムで撮影された温かくも空気感のある映像で綴られている。ラストのタイトル読みは、松村と上白石が担当。長い夜の闇に寄り添うような温かさが灯る映像に仕上がっている。
併せて解禁となったポスタービジュアルは、「思うようにいかない毎日。それでも私たちは救いあえる。」というコピーと共に柔らかな光が照らす2人の晴れやかな表情と、ふと気づいた時にそこにある日常や風景の美しさが凝縮されたビジュアルとなっている。
また、新たなキャストとして、山添くんと藤沢さんが勤める栗田科学の社長・栗田和夫に光石研、藤沢さんの母・藤沢倫子にりょう、山添くんの前の職場の上司・辻本憲彦に渋川清彦、山添くんの恋人・大島千尋に芋生悠、藤沢さんの友人・岩田真奈美に藤間爽子らの出演情報も解禁となった。
『夜明けのすべて』は2024年2月9日より劇場公開。
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