渡辺謙が『オッペンハイマー』予告編のナレーション担当に! 原子爆弾を開発した天才科学者の栄光と苦悩とは
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第96回アカデミー賞で作品賞、監督賞を始めとする最多13部門にノミネート
「原爆の父」として知られる物理学者ロバート・オッペンハイマーの半生を描くクリストファー・ノーラン監督最新作『オッペンハイマー』。本作より、渡辺謙がナレーションを担当する日本版オリジナル予告編とポスターを紹介する。
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本作は、第2次世界大戦下、世界の運命を握った天才科学者オッペンハイマーの栄光と没落の生涯を実話にもとづき描いた作品。第81回ゴールデングローブ賞最多5部門受賞、第96回アカデミー賞で作品賞、監督賞を始めとする最多13部門にノミネートされた。
23年夏に全米公開された本作は、世界興収1300億円を超える大ヒットを記録。だが、原子爆弾の開発という日本人にとってはセンシティヴな題材を扱っていること、広島、長崎への原爆投下の惨状を伝えるシーンが出てこなかったこと、キノコ雲を茶化したコラージュ画像が拡散した「バーベンハイマー」騒動の余波などから日本公開が危ぶまれていた。
第2次世界大戦下、アメリカで立ち上げられた極秘プロジェクト「マンハッタン計画」。これに参加したJ・ロバート・オッペンハイマーは、優秀な科学者たちを率いて世界で初となる原子爆弾の開発に成功する。しかし、原爆が実戦で投下されると、その惨状を聞いたオッペンハイマーは深く苦悩するようになる。冷戦、赤狩り―激動の時代の波に、オッペンハイマーはのまれてゆくのだった——。
監督・脚本を務めるのは、『ダンケルク』(17年)『TENET テネット』(20年)などで知られるクリストファー・ノーラン。主人公オッペンハイマー役のキリアン・マーフィーほか、エミリー・ブラント、マット・デイモン、ロバート・ダウニー・Jr.、フローレンス・ピュー、ジョシュ・ハートネット、ケイシー・アフレック、ラミ・マリック、ケネス・ブラナーら豪華キャストが出演する。
今回紹介するのは、ノーラン作品『バットマン ビギンズ』(06年)『インセプション』(10年)出演の渡辺謙がナレーションを担当する日本版オリジナル予告編。アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたマーフィーが演じるオッペンハイマーの顔をとらえ、渡辺によるナレーションで「ひとりの天才科学者の創造物が世界のあり方を変えた。その世界に私たちは今も生きている」と語りかける。
世界の運命を握ると同時に、世界を破滅する危機に直面するという矛盾を抱えたオッペンハイマーの独白、さらにケネス・ブラナー扮するオッペンハイマーの師、ニールス・ボーアの「君は人類に滅ぼす力を与えた。この世界には早すぎた」というセリフからも、一人の天才科学者の創造物が世界に与えた影響を感じさせる予告編になっている。
また、日本版ポスターは、「この男が、世界を変えてしまった」のコピーが配され、ロスアラモスの砂漠に建てられた鉄塔の前で、オッペンハイマーがスーツにトレードマークの帽子をかぶっている姿が切り取られている。
『オッペンハイマー』は3月29日より全国公開。
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