高橋文哉主演、1匹の犬が起こした奇跡の物語

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(C)2025映画「少年と犬」製作委員会

『少年と犬』長い旅をする1匹の犬・多聞を映し出した本編映像が公開

高橋文哉&西野七瀬をW主演に迎え、馳星周による直木賞受賞の感動作を映画化した『少年と犬』。本作より、長い長い旅をする1匹の犬・多聞を映し出した本編映像と新たなビジュアルを紹介する。

・高橋文哉、人生を共に過ごしてきた“犬”との撮影を「本当に嬉しく思いました」珠玉の感動作「少年と犬」が映画化決定

ノワール小説の旗手として日本の文学界の先頭を走り続ける馳星周が2020年に発表、第163回直木賞を受賞し、現在までに累計発行部数50万部を突破している名作「少年と犬」(文春文庫)。様々な背景を抱えた人々と犬の多聞(たもん)の触れ合いを描いた6つのエピソードを綴った短編連作小説は、犬好きも、そうでない人をも巻き込み話題となった。

大切な人に会うために岩手県釜石から彷徨ってきた1匹の犬“多聞”が、南の方角を目指して日本を縦断する旅路で出会った、傷つき、悩み、惑う人々との心の交流——。全ての人々の心に寄り添う珠玉の感動物語が、原作の複数のエピソードにオリジナル要素を加えて映画化される。

震災から半年後の宮城県仙台。職を失った青年・和正(高橋)は、同じく震災で飼い主を亡くした一匹の犬・多聞(たもん)と出会う。聡明な多聞は、和正とその家族に瞬く間に懐き、一家にとってまくてはならない存在となるが、多聞は常に<南の方角>を気にしていた。

そんな中、家族を助けるため、危険な仕事に手を染めてしまった和正は、やがて事件に巻き込まれ、その混乱の最中に多聞は姿を消してしまう。

時は流れ、多聞は滋賀で悲しい秘密を抱えた女性・美羽(西野)のもとで過ごしていた。多聞と過ごすことで、徐々に平和な日常を取り戻してく美羽の前に、多聞の後を追ってきた和正が現われる。

こうして2人と1匹の新たな生活が始まるが、痩せ細った身体で傷ついた人々に寄り添いながらも、たった1匹で<南の方角>に向かって歩いていく多聞には、1人の少年と誓った約束があった——。

監督を務めるのは、『ラーゲリより愛を込めて』(22年)『糸』(20年)『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(17年)など、骨太な社会派ドラマから恋愛物語まで幅広いジャンルで、繊細で丁寧な演出に定評がある人間ドラマの名手・瀬々敬久。

企画・プロデュースは、『黄泉がえり』(02年)『余命1ヶ月の花嫁』(09年)を手掛け、『ラーゲリより愛を込めて』で藤本賞・奨励賞を受賞した平野隆。そして脚本は、第38回日本アカデミー賞優秀脚本賞の『永遠の0』(13年)、家族の愛の実話を映画化した『ディア・ファミリー』(23年)の林民夫。『ラーゲリより愛を込めて』『糸』以来の、感動の名作を生み出してきた瀬々×林×平野の最強チームが復活し、新たな珠玉の感動物語を創り出す。

『少年と犬』

(C)2025映画「少年と犬」製作委員会

今回紹介するのは、和正と美羽と出会い寄り添いながらも、たった1人の大切な人を目指して、長い長い旅をする1匹の犬・多聞を映し出した本編映像だ。「どうしても会いたい人のところに、犬が何千キロも旅をするって話、信じられる?」と語る美羽(西野)。そんな穏やかな表情の美羽とは対照的に、必死に何かを追いながら悲痛な表情で「多聞!」と叫ぶ和正(高橋)。その声に呼応するかのように吠える多聞の、時間も距離も途方もなく長い旅の様子が描かれる。

冒頭の幼い多聞と小さな少年が戯れる幸せな時代に比べると、あまりに過酷な3000キロにもおよぶ旅。それでも、多聞はひたむきに真っすぐ大切な人のもとへ走り続ける。果たして旅の最後には何が待ち構えているのか? なぜ、美羽は涙を流しているのか? 「すげぇよ、多聞」──和正のその言葉の真意は? 感動必至の物語を予感させる特報映像となった。

また、あわせてビジュアルも解禁された。強い覚悟を感じる眼差しの和正、憂いを帯びた表情の美羽に加え、波打ち際でたった1匹、海の方角を見つめる多聞の姿が印象的な仕上がりだ。

『少年と犬』は2025年3月20日より全国公開。

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