映画『マティアス&マキシム』監督インタビュー

#グザヴィエ・ドラン#たかが世界の終わり#マティアス&マキシム

ドラン監督が初めて挑んだ「友情」と「恋」の物語

きっかけは偶然のキス。そして溢れ出す、友達以上の想い『マティアス&マキシム』。「愛が突然やってきた時、あなたはどうする?」初めて挑んだ「友情」と「恋」の物語でグザヴィエ・ドラン監督が問いかけることとは。

本作はこれまで一貫して描き続けてきた“母と子”というテーマから一新、二人の⻘年の友情と揺れる恋心に焦点を当てた⻘春ラブストーリー。溢れ出る愛おしさ、触れたい衝動、相手を追いかける眼差しなど、スクリーンに映し出される全てが「恋」そのものを物語り、「誰かを好きになること」の切なさと喜びが凝縮された新たな愛の傑作。

この度、グザヴィエ・ドラン監督のインタビュー映像が解禁となった。

幼い頃から共に育ってきた幼馴染の間に、突如芽生えた恋愛感情を繊細に描いたこの作品の根底にあるのは「友情」。「友情」だと思っていたものが、不意に「恋愛感情」に変化する瞬間についてドランは、「たった一度のキスを機に彼らは気付くのさ。人は感情を揺さぶられてから魅力を感じるとね。“魅力”じゃないな、 “欲望”の方が正しいね。2人は1回のキスに完全に翻弄されてしまうんだ。そのことが頭から離れなくなり、友情関係にも次第に影響が出てくる。つまり、この映画のテーマは決して同性愛ではない。テーマは愛なんだ。その瞬間が突然やって来た時、どう反応すべきかってね」と語り、観客に問いかけたいテーマについて明かした。

10年のキャリアでドランが初めて挑んだ「友情」をベースにした「恋」の物語。進化の止まらない彼から益々目が離せない。
映画『マティアス&マキシム』は2020年9月25日公開