“見る女”と“見られる女”の想いがぶつかり合う本編映像
2019年のカンヌ国際映画祭で脚本賞とクィアパルム賞をW受賞し、世界の映画人が絶賛を惜しまないフランス映画「PORTRAIT OF A LADY ON FIRE」(英題)が、邦題『燃ゆる女の肖像』として2020年12月4日よりTOHOシネマズシャンテ、Bunkamuraル・シネマ他全国順次公開されることが決定!
そのひとの眼差しを、唇を、微笑みを、そして別れの瞬間の姿を思い出すだけで、息が止まるほど愛おしく切なく、蘇る情熱が命を満たす――そんな鮮烈な恋の、決して消えることのない燃ゆる炎を描く、一生忘れ得ぬ愛の物語が誕生した。
この度、見る”女性画家と、“見られる”被写体の女の想いがぶつかり合う、印象的な本編シーン映像が解禁となる!
18世紀、フランス、ブルターニュの孤島。望まぬ結婚を控える貴族の娘エロイーズ(アデル・エネル)とその肖像画を描くことになった画家マリアンヌ(ノエミ・メルラン)。描き上げた肖像画を自らの手で消してしまったマリアンヌに対し、エロイーズが意外にもモデルになると申し出たことで、ふたりはついにキャンバスを挟んで向かい合うことに。
この映像は、エロイーズを描く肖像画の“2枚目”の制作が進む中で、その笑顔をほとんど見たことのないマリアンヌが、作業がうまくいかないことをエロイーズに告げるシーン。マリアンヌは、エロイーズの様々な感情は怒りによってすぐかき消されてしまうことを指摘し、動揺や困惑、イラ立ちといった感情が起きた時に無意識のうちにする仕草を次々に言い当てていく。「観察する立場ですので」と言うマリアンヌの表情は、“見ている”自分が優位にあるとでも言いたげだ。それに対して「立場は同じです。何も変わらない」とマリアンヌに自分のそばに来るよう返すエロイーズ。マリアンヌをそばに立たせると、「あなたが私を見る時、私は?」と問いかける―― エロイーズは被写体としてマリアンヌと向き合いながら、自分も同様に彼女のことを見ていたのだ。
セリーヌ・シアマ監督は、主人公のふたりを画家と被写体という設定にしたことについて、「肖像画を描くために芸術家がモデルを見つめるのと、恋愛感情も含めて相手を見つめるという2つの構造が欲しかったからです」と語る。また、エロイーズを演じたアデル・エネルは、このシーンを普段女優が監督や演出する側の人間から見られるだけの存在と考えられていることに対する問題提起の場面としても受け止めたようで、「この言葉には共感できました。だから、このセリフを言えて嬉しかった」と振り返る。
シアマ監督は、本作で描こうとした愛の形について、「この映画で描かれる愛とは、相手と一緒にいる、いられるということだけでなく、築いた関係がどう自分を成長させ、心が解放され、自分自身を見つめなおしてそれまで知らなかった自分に近づけるのかということです」と語り、それが自身の愛に対するビジョンでもあることを明かす。
ふたりは時に意見をぶつけ合い、時には音楽や文学について語り合いながら、この後、生涯忘れ得ぬ痛みと喜びを人生に刻む恋に落ちる様子にぜひ注目してほしい。
『燃ゆる女の肖像』は2020年12月4日公開
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