パレスチナと聞いて何をイメージする?中東和平?
アルバトロス・フィルム /クロックワークス配給にて、映画『天国にちがいない』として、2021年1月29日より公開することが決定、この度予告編が解禁!
新作の企画を売り込むため、故郷ナザレからパリ、ニューヨークへと旅に出たエリア・スレイマン監督。パリでは美しい景観に見惚れる一方、街を走る戦車、炊き出しに並ぶ大勢の人、救護されるホームレスを、ニューヨークでは、街で銃を持つ市民、上空を旋回するヘリコプター、セントラルパークで警官に追われ逃げ回る裸の天使を目の当たりにする。肝心の映画企画は友人のガエル・ガルシア・ベルナルのサポートもむなしく「パレスチナ色が弱い」とあっけなく断られてしまう。
いかに遠くへ行こうとも、平和と秩序があるとされる街にいようとも、何かがいつも彼に故郷を想い起させる。まるで、どこに行っても同じー。果たして「私の“故郷”と呼べる場所とは何なのかー?」。
2002年『D.I』でその独特なユーモアと豊かなイマジネーションで世界に衝撃を与え、現代のチャップリンあるいはジャック・タチと評される名匠エリア・スレイマン。
これまでわずか長編三作品と寡作ながらも、イスラエル領ナザレ出身のパレスチナ人監督である彼の複雑なアイデンティティと唯一無二の作風により世界中で熱狂的支持を得た。本作はこの世界に生きる全ての人に根源的な疑問を投げかける意欲作であり、パレスチナへの愛と苦悩、そして世界の混迷と人間の愛おしさを軽やかな映像美で描く10年ぶりの新作にして最高傑作である。
『天国にちがいない』は2021年1月29日公開
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