加藤登紀子の「百万本のバラ」を秘密の恋の相手に向け電話で歌う
スター声優夫婦の第2の人生は、波乱万丈!?往年の名作とすべての映画ファンに捧ぐ!イスラエル発、ビタースイートであたたかい大人の珠玉作『声優夫婦の甘くない生活』。加藤登紀子の80年代大ヒットソング「百万本のバラ」を秘密の恋の相手に向け電話で歌う…!本編映像解禁。
吹き替え声優夫婦がイスラエルに移民して夢の第2の人生をスタート。しかし、声優の仕事にありつけない2人が始めたのは闇仕事だった…!
妻の秘密が発覚したことをきっかけに、長年気付かないふりをしてきたお互いの「本当の声」が噴出し始める!監督が旧ソ連圏から移民した自身の経験をもとに、7年の歳月をかけて作り上げた珠玉作は、ヨーロッパの映画祭を中心に喝采を浴びて高い評価を得た。本作を彩るのは、声優夫婦の歴史を形作ってきた名画の数々。今年、生誕100周年を迎える巨匠フェデリコ・フェリーニや、ハリウッドの往年の名作へのオマージュが、アキ・カウリスマキを思わせるクラシカルな映像と相まって、甘美なノスタルジーに誘ってくれる。
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テレフォンセックスの仕事でまさかのリクエスト!加藤登紀子の80年代ヒット曲でおなじみ「百万本のバラ」を歌う本編映像解禁!自ら選んだ源氏名 “マルガリータ”の由来とは…
かつてソ連で活躍していた声優夫婦。希望を持って移住した新天地イスラエルで仕事に恵まれず、妻ラヤ(マリア・ベルキン)は62歳にしてまさかのテレフォンセックスで働くことに…!しかし、そこで思わぬ才能を開花させる彼女に、「実際の声優でもあるマリア・ベルキンのキュートな声に驚いた」「奥さんが見つけた仕事がテレフォンセックスで初めは驚くけど、順応してく姿に男女の違いを感じた。」「電話で発揮される妻の腕前は笑えてせつない。」といった口コミがあがり、話題を呼んでいる。
このたび解禁された映像は、ラヤが電話口で、ロシアの国民的歌手アーラ・プガチョワの名曲「百万本のバラ」を歌うシーンだ。
ラヤは常連客のゲラと電話で何度も会話を重ねるうち、彼へ恋心を抱いてしまう。ある日、「僕のために歌って欲しい」というリクエストを受け、ラヤはそっと「百万本のバラ」のアカペラを披露する。それに気づいた職場のボス、デヴォラ(エヴェリン・ハゴエル)もスピーカーに耳を傾ける。しかし、タイミング悪くゲラの妻が帰宅してしまい、名残惜しい余韻を残したまま、ふたりだけの時間が強制終了。あくまで仕事として、男性客にひとときの夢を見させてあげる。そんな本来であれば恋をしてはいけない相手へ、隠しきれず溢れる思いが、切なげに歌うラヤの姿から感じとれるシーンだ。
日本では加藤登紀子さん(歌手)の80年代のヒットソングとして知られている、この「百万本のバラ」。貧しい画家が愛する女性のために、街中にあったバラを買ってプレゼントする…という歌詞には、実は元ネタが存在している。ジョージアの画家ニコ・ピロスマニが、踊り子マルガリータに恋をしたという話で、そのエピソードはニコ・ピロスマニの半生を描いた伝記映画『放浪の画家 ピロスマニ』(69)でも登場する。
本作のエフゲニー・ルーマン監督はこの名曲をフィーチャーした理由について、「とても人気のある曲だからです。おそらく当時生まれていたロシア人なら、誰でも歌詞を知っているでしょう。ラヤは、ロマンティックで力強いプガチョワの曲を好きなキャラクターだと考えました。」と語る。ちなみにラヤがテレフォンセックスの仕事デビューで、この歌詞のモデルと同じ “マルガリータ”を自ら名付け、変幻自在に声を操るキャラクターを演じる。この曲の背景を知ることで、ロマンチックで切ないラヤの恋がグッと私たちの心に刺さるものとなっている!
『声優夫婦の甘くない生活』は2020年12月18日公開
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