野生のライオン登場? ケニアの修学旅行事情
『世界の果ての通学路』 パスカル・プリッソン監督 最新作! 誰もが勇気をもらえる希望に満ちたドキュメンタリ―『GOGO(ゴゴ) 94 歳の小学生』。リアル「世界の果てまでイッテ Q」!!本編映像解禁!
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プリシラ・ステナイは、3人の子供、22人の孫、52人のひ孫に恵まれ、ケニアの小さな村で助産師として暮らしてきた。皆から“ゴゴ”と呼ばれる人気者だ。ある時、彼女は学齢期のひ孫娘たちが学校に通っていないことに気づく。自らが幼少期に勉強を許されなかったこともあり、教育の大切さを痛感していたゴゴは一念発起。周囲を説得し、6人のひ孫娘たちと共に小学校に入学した。年下のクラスメートたちと同じように寄宿舎で寝起きし、制服を着て授業を受ける。同年代の友人とお茶を飲んで一息ついたり、皆におとぎ話を聞かせてやることも。すっかり耳は遠くなり、目の具合も悪いため勉強するのは一苦労…。それでも、助産師として自分が取り上げた教師やクラスメートたちに応援されながら勉強を続け、ついに念願の卒業試験に挑む!
解禁されたシーンは、ケニアの草原の中を、子供たちとゴゴを乗せた黄色いスクールバスがひた走る、修学旅行の一コマ。
監督のパスカル・プリッソンは「修学旅行はその年によって、ビクトリア湖、もしくはオロオロロ断層崖が印象的な『愛と悲しみの果て』(85)が撮影されたマサイマラ保護区への旅行を学校が計画します。バスで12時間です! 当初、生徒たちはテントの中でジャングルの音を怖がっていました。」と語る。まるで、リアル「世界の果てまでイッテQ」!
窓の外にはゆうゆうと野生のキリンが草を食んでいる。そしてついにライオンに遭遇!興奮する子供達でしたが、この修学旅行中一週間を共に過ごした監督は、「全てのケニア人が動物を見たことがあると思いがちですが、彼らはライオンもキリンも見たことがありませんでした。ヨーロッパ人がサファリに行く時のように、一つの世界を発見したのです!」と説明する。
「野生のライオンに出会えた」と、年下のクラスメートたちと同じキラキラとした瞳で窓の外を見つめるゴゴ。学校という場所がいかに私たちの世界を広げてくれるのか、ということがよくわかる、貴重なシーンとなった。
『GOGO(ゴゴ) 94歳の小学生』は2020年12月25日公開
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