東日本大震災から10年。この場所には今も亡き人への想いが届く
震災から10年。震災で大切な人を亡くした人の”心の復興”を描く映画『漂流ポスト』。 震災で亡くなった大切な人へ届けたい言葉・伝えることができなかった想いを綴った手紙が届く【漂流ポスト】。2021年3月5日より公開。
“漂流ポスト”とは、「手紙を書くことで心に閉じ込められた悲しみが少しでも和らぎ、新たな一歩を踏み出す助けになるなら」という想いから、被災地である岩手県陸前高田市の山奥に建てられた郵便ポスト。当初は東日本大震災で亡くなった人への想いを受け止める為のポストだったが、今では病気や事故など、震災に限らず亡くなってしまった最愛の人に向けた想いを手紙に綴り、届ける場所になっている。震災から9年以上経った現在も多くの手紙が届き、その数は500通を超える。手紙は同じ境遇の人々にシェアされ、心の復興を助けている。
2011年3月12日に仕事で岩手を訪れる予定だった清水健斗監督は、自分が1週間前に訪れた場所が津波に流されてしまう様子をニュースで見て、他人事とは思えず、長期ボランティアに参加。そこで直に見聞きした被災者の想いを風化させないために、ニュースで知った“漂流ポスト”を舞台に、心の復興の映画を製作した。
本作の趣旨に賛同した漂流ポストの管理人・赤川勇治の全面協力により、実際に漂流ポストのあるガーデンカフェ森の小舎での撮影を敢行。東日本大震災で親友の恭子を亡くした主人公・園美役の雪中梨世が実際に漂流ポストに届いた手紙を初めて読んでいるところを撮影したドキュメンタリー映像を本編で使うなど、リアリティを大切に制作された。
園美の中学時代の親友・恭子役の神岡実希、園美の中学時代役の中尾百合音は、本人たちの実際の親友に宛てた手紙を書くというオーディションを経て、大抜擢された。
その他、大人になった園美に漂流ポストの存在を教える彼氏・和也役で藤公太、漂流ポストの管理人・赤川役で永倉大輔が出演する。
『漂流ポスト』は2021年3月5日公開
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